12307 維新、初公認の二市長選で大敗   古澤襄

<任期満了に伴う兵庫県伊丹、宝塚両市長選が14日投開票され、伊丹市長選で自民、民主、公明推薦の無所属現職藤原保幸氏(58)が3選、宝塚市長選で民主支持の無所属現職中川智子氏(65)が再選を果たした。
両市長選には日本維新の会が首長選で初めて公認候補を擁立したが、いずれも大差で敗北した。伊丹の投票率は41・92%。宝塚の投票率は45・94%。
日本維新は両市長選を夏の参院選や独自候補の擁立を検討する兵庫県知事選の前哨戦と位置付け、拠点とする大阪から隣県への勢力拡大を狙った。共同代表の橋下徹大阪市長が2度にわたって現地入りするなど総力戦で臨んだが実らず、戦略の見直しを迫られるのは必至だ。

伊丹市長選に立候補したのは現職の他に、日本維新の元市議岩城敏之氏(52)=みんな推薦、無所属の元市部長阪上聡樹氏(53)、諸派の元会社員服部好広氏(61)=共産推薦=の3新人。大阪空港の存廃問題などが争点となった。現職の藤原氏が4万票を上回ったのに対し、岩城氏は約1万3千票にとどまった。
宝塚市長選には、日本維新新人の元市議多田浩一郎氏(40)=みんな推薦=と元市部長の新人樋之内登志氏(58)=自民推薦、元市長渡部完氏(54)、新人の元契約社員山田利恵氏(43)が現職に挑んだ。多田氏以外は無所属で、行財政改革などが論点となった。多田氏は約2万3千票を得たが、現職の中川氏は4万3千票と突き放した。
日本維新は、平沼赳夫代表代行らも投入した。自民党も石破茂幹事長が異例の応援に入った。
岩城氏は伊丹市内の事務所で「残念。不徳の致すところだ」と敗戦の弁。多田氏も宝塚市内で支持者を前に「力不足だった」とうなだれた。(スポーツ・ニッポン)>
<青森、富山など25市長選が14日、投開票された。4月は全国各地で首長選、市町村議選が集中する「ミニ統一地方選」となり、同日に30市長選も告示され、うち8市が無投票当選となった。
兵庫県の伊丹、宝塚の両市長選では、日本維新の会が大阪府以外で初めて公認候補を擁立したが、いずれも現職に敗れた。
また、東日本大震災で最多の犠牲者を出した宮城県石巻市の市長選告示では、現職を含む4人が届け出た。震災後初となる同市長選は被災者の雇用確保や人口流出対策が争点となり、21日に投開票される。(時事)>
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