12387 ツァルナエフ容疑者は重篤な容体  古澤襄

<【4月21日 AFP】警察との銃撃戦で重傷を負って病院に搬送された米ボストン・マラソン(Boston Marathon)爆発事件のジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)容疑者(19)は、依然「意思疎通ができない」深刻な容体だ。マサチューセッツ(Massachusetts)州のデバル・パトリック(Deval Patrick)知事が20日語った。
15日に発生したマラソン爆発事件では3人が死亡し、約180人が負傷した。パトリック知事は追悼行事への出席後記者団に対し、ツァルナエフ容疑者の容体について「重篤だが安定している。まだ意思疎通は無理だと思う」と説明した。
 
米CBSテレビが複数の捜査官の発言として伝えたところによると、ツァルナエフ容疑者には深刻な傷が2つあり、大量に出血していた。傷の1つが首の後ろ側にあることから、捜査当局は同容疑者が自殺を図ったとみて調べを進めている。
CBSは「同容疑者が銃口を口に入れ、発砲した際にできた傷とみられる」との捜査当局の見解を伝えるとともに、同容疑者は周囲の人々が話す内容を理解している可能性があると付け加えた。
ジョハル・ツァルナエフ容疑者は19日に拘束された。これに先立ち兄のタメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev)容疑者は、大規模な捜索活動を行っていた警察との銃撃戦の末に死亡が確認された。
パトリック知事はジョハル容疑者の回復を望むとコメントした上で、「(事件については)多数の謎があり、解明が必要だ」と強調した。(AFP)>
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