12410 欠席が一転出席・反対した民主の分かりにくさ   古澤襄

23日の衆議院本会議で「衆議院の小選挙区の区割りを見直す法案」が可決、参院に送付された。これにより参院で野党が同法案を否決しても、衆院に回付され三分の二の多数で可決、成立することになる。
このこと自体は予想されたことだが、問題は委員会採決で欠席戦術をとった民主党が、本会議で一転して出席して反対しことの”分かりにくさ”にある。
細野幹事長はいろいろと弁解しているが、参院で欠席戦術をとれば審議拒否ととられて、参院選で国民批判を浴びることを怖れた戦術転換なことはミエミエである。やること為すことが、わざわざ選挙に敗北する拙劣さに走る民主党はどうなったのであろうか。
<衆議院の小選挙区の区割りを見直す法案は、23日の衆議院本会議で、日本維新の会が「与党側の国会運営は強引だ」などとして欠席したなかで採決が行われ、自民・公明両党などの賛成多数で可決されて参議院に送られました。
衆議院の小選挙区の区割りを「0増5減」の法律に基づいて見直す法案は、衆議院選挙の1票の格差を是正するため、福井、山梨、徳島、高知、佐賀の5つの県で小選挙区を「3」から「2」に減らす「0増5減」の法律に基づき、5県を含む17都県42選挙区で区割りを見直す内容となっています。
この見直しが行われると、平成22年の国勢調査の人口に基づく1票の格差は、現在の最大2.524倍から最大1.998倍に改善されることになります。
衆議院本会議に先立って開かれた議院運営委員会で、みんなの党、生活の党、共産党は、「与党が、野党が反対するなかで法案を特別委員会に付託し、委員会での採決も強行したのは、円満な運営を二重三重に踏みにじった暴挙だ」などと述べ、与党側を批判しました。
そして、衆議院本会議では、日本維新の会が「与党側の国会運営は強引だ」などとして欠席したなか、法案の採決が行われ、自民・公明両党などの賛成多数で可決されて参議院に送られました。
一方、民主党は、本会議を欠席すべきだという意見が強まっていましたが、23日、海江田代表ら幹部が協議した結果、「本会議に出席し、党としての意思を示すべきだ」などとして採決に出席し、法案に反対しました。
与党側は、大型連休明けに法案を参議院の特別委員会に付託し、できるだけ早期に成立させたいとしているのに対し、民主党など野党各党は審議入りへの対応を改めて協議することにしており、与野党の攻防の舞台は、野党側が多数を占める参議院に移ることになります。(NHK)>
杜父魚文庫

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