国のために尊い命を落とした英霊に対し、尊崇の念を失ったら、それはもう国家ではない。私は二度にわたってシベリアに行って各地にある英霊の墓を詣でる墓参の旅をしてきた。
誰も戦争をやりたくて戦場に赴いたのでない。家族がいる祖国を護るために黙々として死地に身を投じた。骨は異境に眠ろうとも魂魄は靖国の戻っていると信じたい。墓参の旅をしなかった者が靖国参拝を非難するのは許せない。
靖国参拝に反発する中国や韓国に追従するのは、そろそろ脱するべきではないか。シベリアの日本人墓地を詣でれば、そんな気持ちは消えるであろう。
それとも戦後の日本人は詣でる心まで失ったのだろうか。
<安倍晋三首相は24日午後の参院予算委員会で、中国や韓国が麻生太郎副総理ら閣僚の靖国参拝に反発していることに関し、「国のために尊い命を落とした英霊に対し、尊崇の念を表するのは当たり前だ」と強調した上で、「わが閣僚はどんな脅かしにも屈しない。その自由は確保している」と述べた。
今後も閣僚の靖国参拝を容認する考えを示唆した発言で、中韓両国が一段と反発する可能性がある。
民主党の徳永エリ氏への答弁。首相は「国益を守り、歴史や伝統の上に立ち、誇りを守るのが私の仕事だ」とも指摘し、「それを削れば(中韓両国との)関係がうまくいくという考え方は間違いだ」と語った。
中韓両国の批判には「それ(金大中韓国元大統領時代)以前はほとんどなかった」「A級戦犯が合祀(ごうし)されたときも中国は首相の参拝に抗議していなかった」などと反論した。
麻生副総理も「世界中で祖国のために尊い命を投げ出した人たちに、政府が最高の栄誉で敬することを禁じている国はない」と主張。古屋圭司国家公安委員長は「国会議員として、国のために命をささげた英霊に哀悼の誠をささげるのは当然だ」と述べた。(時事)>
杜父魚文庫
12422 安倍首相「脅かしに屈しない」=閣僚の靖国参拝 古澤襄

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