<ロシアを訪れている安倍総理大臣は、日本時間の29日夕方、プーチン大統領と会談を行ったあと、北方領土問題について「双方に受け入れ可能な解決策を作成する交渉の加速化の指示を自国の外務省に共同で与える」として、平和条約交渉を再スタートすることなどを盛り込んだ共同声明を発表することにしています。
それによりますと、まず「相互信頼と互恵の原則に基づいて、あらゆる分野で2国間関係を発展させていく」として、定期的な相互訪問を含む、日ロ首脳レベルのコンタクトを強化するとともに、両国の外務大臣が少なくとも年に1回、相互に訪問するとしています。
そのうえで、北方領土問題について「第2次世界大戦を経て、日ロ平和条約が締結されていない状態は異常であるという認識で一致し、両首脳の議論に付すため、『双方に受け入れ可能な解決策を作成する交渉を加速化させる』という指示を自国の外務省に共同で与える」として、平和条約交渉を再スタートすることが盛り込まれています。
また、安全保障分野での協力を拡大するため、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2+2」を立ち上げるほか、北朝鮮への対応を巡っては「核兵器・弾道ミサイルの製造を放棄しない行為を非難し、国連安全保障理事会の決議や6か国協議の共同声明の順守を強く要求する」としています。(NHK)>
杜父魚文庫
コメント