12473 日露エネルギー協力で主だった合意得られず   古澤襄

<[モスクワ 29日 ロイター]ロシアを公式訪問中の安倍晋三首相は29日、プーチン大統領と会談し、北方領土問題の解決に向けた努力を加速させることで合意したものの、エネルギー分野での協力については主だった合意は得られなかった。
今回の首脳会談で日本側は、シベリアのガス田からウラジオストクの液化天然ガス(LNG)施設にガスを輸送するパイプライン建設計画への日本企業の参加についてロシア側から提案があると予想していた。
ただこの日の首脳会談ではこうした提案はなく、プーチン大統領は、同パイプライン建設計画を進めている政府系天然ガス大手ガスプロム(GAZP.MM: 株価, 企業情報, レポート)は日本の天然ガス輸入施設の建設を支援する用意があると述べるにとどめた。
米ペンシルバニア州のコンサルタント会社、東欧ガス・アナリシスのエグゼクティブ・ディレクター、ミハイル・コルチェムキン氏は、「ウラジオストクのLNG施設までの輸送距離は長いため、ロシア産ガスの価格は日本の予想を上回る可能性がある」としている。

ただ安倍首相の訪問中、三井物産(8031.T: 株価, ニュース, レポート)とロシア国営石油大手のロスネフチ(ROSN.MM: 株価, 企業情報, レポート)が、ロスネフチの実施する石油化学プロジェクトで協力することで覚書(MOU)に調印。同プロジェクトの下、エチレン、プロプレンなどを生産する。(ロイター)>
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