このところワシントンの崔天凱駐米大使は、対日批判で忙しい。渡米した小野寺防衛大臣がヘーゲル米国防長官との会談して、「尖閣諸島の現状変更を試みる一方的な行為に反対する」と確認するや、「一方的な行動をとっているのは日本だ」と反発した。
また「日本のナショナリズム高揚を米国は警戒すべき」と主張した。対日批判の”宣伝マン”なのだろうか。
<[北京 1日 ロイター]中国の崔天凱駐米大使は、日本のナショナリズム高揚を米国は警戒すべきと主張した。
中国外務省が1日公表した声明で、同大使は、日本の国会議員団が春季例大祭にあわせ靖国神社を参拝したことに触れ、「こうした行為は国際社会にどのようなメッセージを与えるだろうか」と述べた。
また新華社電によると、大使は「日本の政治リーダーによる最近の挑発行動を、米国側は引き続き警戒すべき」と主張した。(ロイター)>
<中国の崔天凱アメリカ駐在大使は30日にメディアのインタビューに答えた際、「アメリカのヘーゲル国防長官が先日、釣魚島問題に関して発表した言論は事実に合致しない」としてこれを否定しました。
ヘーゲル国防長官は29日に日本の小野寺五典防衛相との共同記者会見で、釣魚島問題について、「アメリカは日本の施政権を損なういかなる一方的で強制的な行為にも反対する」としたうえで、「先週、中国を訪問したデンプシー統合参謀本部議長を通じて中国側に伝えた」と説明しました。
これに対して崔大使は「デンプシー議長と中国側との会談に関してのヘーゲル国防長官の発言は事実に合致しない」と指摘し、「中国側はデンプシー議長との会談で幅広い議題について意見交換し、中国の立場と見解を明確に説明した。アメリカの関係方面には会談内容に関する知らせが届いており実際の状況も把握していると信じている」と強調しました。
また崔大使は「釣魚島問題において、挑発的行為を起こしたり、情勢を緊迫させたりしているのは日本である。そして、いわゆる一方的で強制的な行為をとったのも日本でもある。事実ははっきりとしている」と述べました。
さらに崔大使は「このほど、日本の政治界の消極的な動きに警戒する必要がある。先日、一部の政府要人と国会議員が靖国神社を参拝したほか、『侵略の定義は定まっていない』と発言した。
これらの言動は国際社会の願望と共同利益に背き、日本国民の望みにも合致せず、日本の長期的利益を損なうことになる。日本の政治家は自ら石を持って自分の足を打つような行動を取っている」と述べました。(中国国際放送)>
杜父魚文庫
12489 対日批判の”宣伝マン” 古澤襄

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