10日のブログ・ユーザー数は3万0389。前日の9日に3万の大台に乗ったユーザー数は17人増えている。岩手4人、秋田5人、長野2人などが新しい読者。海外70カ国の数は変わらないが、読者が増加している。
11日(午前10時現在)の記事トップテンをみると韓国に批判的な論評が4位までを占めている。
桜井よしこ氏の「お金の使い方に人、社会、国家の性格が最も正確に表れる」は週刊ダイヤモンドに掲載された3月26日の論評。この時もよく読まれていたが、半月以上も読まれていてブログ8位。
その要点をあらためてお伝えしたい。
<アジアの大国である中国が、類例のない格差社会であるのはすでに広く認識されているが、その詳細を見てみよう。中国の国民1人当たりの所得は5400ドル(1ドル100円換算で54万円)である。その国で、政府要人中の要人、温家宝前首相の一族の蓄財は27億ドル(2700億円)だった。桁違いの格差と腐敗である。
驚く数字はまだある。中国共産党8200万人の懐に入る賄賂が年間約80兆円とみられているのだ。日本の一般会計予算92兆円に迫る信じ難い額の不正なお金があって初めて、温家宝氏をはじめとする信じ難い額の蓄財が可能になっているのだ。
彼らがそのうち約10兆円を毎年海外に送金していることも統計から読み取れるのだが、それは何を意味するか。
習近平政権の常務委員、王岐山氏が昨年12月にフランスの思想家トクヴィルの『旧体制と大革命』を読むようにと全共産党員に指示した。
腐敗と特権に凝り固まったフランス貴族が国民から見放された結果、血の革命が起きたことを指摘した書なのだが、毎年10兆円規模の海外への送金は、万が一海外に脱出しても十分豊かに暮らしていくための準備金と考えてよいだろう。
お金の使い方、使われ方こそ、その人、その社会、その国家の性格を最も正確に表現する。デフレ脱却を目指して今年の春闘で経営者も社員も富を少しずつ分かち合い、その循環を裾野に広げていく日本的経営を大事にしたいものだ。
こうした中、安倍政権がTPP交渉参加を表明。日本的経営とTPPは相いれないという意見があるが、必ずしもそうではないだろう。日本の経営の特長は、その優しさに加えて、本来、資金調達や雇用形態なども非常に柔軟だったことを忘れてはならない。>
桜井よしこ氏の論評が、よく読まれているのは、その指摘が教訓に富み、正しいからである。
6位の「出雲大社と”葬られた王朝 古代出雲の謎”」では、新潮社刊の梅原猛「葬られた王朝」をお読みいただくようお薦めする。2010年刊行の本だが図書館に行けば読める筈である。
日本古代史はヤマト王朝に滅ぼされた王者の歴史でもある。
東北の王者・安倍一族を好んで歴史小説のテーマにしている高橋克彦氏は、西和賀町長だった高橋繁氏の縁者だったので、湯田町で一緒に東北講演をしたことがある。それこそ歴史認識で一致する同士でもある。「滅びの歴史」の中に、現代に生きる私たちの心を揺さぶる何かがある。
同じ視点で古田武彦「失われた九州王朝」(1973年 朝日新聞社)を図書館でお読み頂きたい。天皇家以前の古代史の中で「磐井の叛乱」は、まだ謎に包まれた部分が多い。
私は北陸に5年勤務して、いまの天皇家の始祖といわれる継体天皇に興味を持った。ヤマト政権から遠く離れた近江・越前を拠点とした「応神天皇五世の孫 継体天皇」が政権を掌握した歴史には多くの謎が残る。その継体天皇の治世中に「筑紫君
磐井の乱」が発生している。
継体天皇については多くの文献があるが、手っとり早い入門書として水谷千秋「謎の大王 継体天皇」(2001年 文春新書)がある。
①「主人と家来との卑しい会合」と批判声明 古澤襄
②”人を呪わば穴二つ” 古澤襄
③中東は他人事ではない、ましてをや、朝鮮半島は! 西村眞悟
④国民と大統領に謝罪=広報首席秘書官-韓国 古澤襄
⑤士気上がらぬ民主党、全国幹事長会議 古澤襄
⑥出雲大社と「葬られた王朝 古代出雲の謎」 古澤襄
⑦100円台を演出した為替トレーダーの古風な戦術 古澤襄
⑧お金の使い方に人、社会、国家の性格が最も正確に表れる 桜井よしこ
⑨NY市場 1ドル=101円台後半に 古澤襄
⑩来週の日本株は高値もみあい予想、過熱感も意識 古澤襄
杜父魚文庫
12618 トクヴィル『旧体制と大革命』が中国共産党員必読の書 古澤襄

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