民主党の菅直人氏から、政権を失った大きな理由は小沢一郎氏と戦犯扱いされた「生活の党」の小沢代表だから、小沢王国の面目にかけても参院選の岩手選挙区(改選定数1)で有力な独自候補を擁立するだろう。
小沢代表は独自候補の擁立について「野党の連携の機運ができればいいと思っているので、慌てて擁立することは控えている」と民主党との選挙協力に期待を繋いでいた。
しかし菅直人氏から野党に転落の原因は小沢氏と、罪をなすりつけられては、黙っているわけにいかない。
それにしても参院岩手選挙区は乱戦・混戦模様。有力候補とみられていた平野達男前復興相(58)は、民主党・公認を返上して離党、無所属で戦うことになった。
これに対して民主党は同党参院議員の小川敏夫元法相私設秘書で新人の吉田晴美氏(41)を公認候補として擁立すると発表した。岩手にゆかりはなく、県内被災地で活動実績もない吉田氏だから“落下傘候補”との印象はぬぐえない。
自民党は新人の田中真一氏(46)を擁立した。共産党は新人の菊池幸夫氏(54)、幸福実現党は新人の高橋敬子氏(51)が出馬を表明。そこに「生活の党」の独自候補が名乗りをあげるのだから、まさに乱戦・混戦模様。
杜父魚文庫
12629 乱戦・混戦模様の参院・岩手選挙区 古澤襄

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