ロシアがシリアへの最新式S─300型地対空ミサイルシステム輸出を計画していると、イスラエルは米国に通報したが、ロシアのラブロフ外相は10日、内戦が続くシリアに対する新たな防空システムの売却は計画していないと否定した。
もっともラブロフ外相は「売却の計画はない。かなり以前に売却した」とコメント。現在はその契約に基づき納入を進めていると述べている。
ロシア流のあいまいな説明だから、イスラエルが納得する保証はない。イスラエルは米国に事前通報なしにシリア爆撃を行っている。イラン攻撃も同様にイスラエル単独で実行する可能性があるので、オバマ政権にとって頭が痛いシリア情勢となっている。
<[ワルシャワ/モスクワ 10日 ロイター]ロシアのラブロフ外相は10日、内戦が続くシリアに対する新たな防空システムの売却は計画していないと述べた。ただ、これまでに結んだ契約に基づいて同システムを納入する可能性はあるとみられる。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は今週、ロシアがシリアへの最新式S─300型地対空ミサイルシステム輸出を早期に予定していると、イスラエルが米国に警告したと報じた。S─300が輸出されれば、シリアが軍事介入を防ぐ能力を大幅に高めることになる。
ラブロフ外相は訪問先のポーランドで「売却の計画はない。かなり以前に売却した」とコメント。現在はその契約に基づき納入を進めていると述べた。納入するのがS─300かどうかは明らかにしなかった。また、納入は国際法に基づいて行われ、自衛目的だとした。(ロイター)>
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