12678 みんなの党渡辺代表:維新と選挙協力解消も  古澤襄

みんなの党で、渡辺代表と江田幹事長の対立がかねてから指摘されていたが、どうやら抜き差しならぬところまで至った模様だ。この対立は、日本維新の会との選挙協力を進める江田幹事長と、選挙協力解消もにおわす渡辺代表で表面化した。
渡辺代表は15日、日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が「従軍慰安婦は必要だった」と発言したことについて「古色蒼然(そうぜん)たる歴史認識」と指摘。「一線を画したい。党としての見解であれば今までの関係は見直す」と述べ、参院選での選挙協力を解消する可能性を示唆した。
対立の前段として、参院選神奈川選挙区の候補者選定を巡り、渡辺代表は江田幹事長の反対を押し切って松沢成文前神奈川県知事の公認を決めている。
江田氏は「神奈川は分断され、大きな亀裂が走った。極めて遺憾だ」とその場で怒りをぶちまけた。参院選を前にしてみんなの党の代表と幹事長の亀裂は野党協力の前途に不安を与えている。
<みんなの党で、渡辺代表と江田幹事長の対立が再燃している。
参院選神奈川選挙区の候補者選定を巡り、渡辺氏が江田氏の反対を押し切って松沢成文前神奈川県知事の公認を決めたためだ。党内では参院選への影響を懸念する声が出ている。
「横浜、川崎両市議団の拒否感、反対が根強い以上は幹事長として『はい分かりました』とは言えない」
衆院神奈川8区選出の江田氏は14日、国会内で開かれた党役員会で、「神奈川選挙区は松沢氏で決めたい」と持ち出した渡辺氏に異論を唱えた。江田氏は前神奈川県議を推していた。
だが、渡辺氏は聞き入れず、江田氏は「神奈川は分断され、大きな亀裂が走った。極めて遺憾だ」とその場で怒りをぶちまけた。(読売)>
みんなの党の渡辺喜美代表は15日、日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が「従軍慰安婦は必要だった」と発言したことについて「古色蒼然(そうぜん)たる歴史認識」と指摘。「一線を画したい。党としての見解であれば今までの関係は見直す」と述べ、参院選での選挙協力を解消する可能性を示唆した。国会内で記者団に語った。
渡辺氏は「こういう歴史認識の人は、依頼があっても推薦しない」と明言。石原慎太郎共同代表も同趣旨の発言をしたとして「常識的には党の見解だ」との見方を示した。これに対し、維新国会議員団の松野頼久幹事長は記者団に「個人的な見解だと橋下氏も言っている。党内で意見集約や党議決定したことはない」と釈明した。
一方、民主党の海江田万里代表は渡辺氏の対応について、国会内で記者団に「考え方が一致する点がある」と強調。「いろいろな形で協力してきたが、改めてみんなの党と『よしみ』を通じていきたい」と秋波を送った。(毎日)>
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