12689 政府 北朝鮮の出方を見極めへ  古澤襄

訪朝している飯島勲内閣官房参与は、キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長らと会談したが、その内容は飯島氏が帰国して安倍首相に報告するまで分からない。報告しても会談の機微にわたる内容は公表されないであろう。外交交渉には、そういう面がつきものである。
出し抜かれた韓国はワーワー、キャンキャン騒いでいるが、菅官房長官は「何を言っているのかわからない」と無視してみせた。韓国が反日態度をとっているかぎり飯島情報を詳しく教える義理はない。無礼な態度を改める方が先決ではないか。
政府内からは、北朝鮮が国際社会で孤立を深めるなかで、日本との対話に応じるメッセージではないかという見方や、日米韓の連携にくさびを打ち込もうとしているのではないかなどという指摘が出ている。
飯島氏に対する北朝鮮の厚遇は、日本側の想定を越えた面がある。日米韓の連携にくさびを打ち込もうとしているのは間違いないが、拉致問題をかかえる日本としては、北朝鮮が日本との対話に応じるなら、受けて立つ柔軟な姿勢も必要であろう。
それはまた、北京との対話の道にも通じる。硬軟とりまぜた、したたかな外交を日本はとる必要がある。
<北朝鮮を訪れている飯島勲内閣官房参与がキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長らと会談したことについて、政府内からは、日本との対話に応じるメッセージではないかという見方も出ており、政府は、アメリカや韓国との連携を重視しながら、今後の北朝鮮の出方を慎重に見極める方針です。
小泉元総理大臣の政務秘書官を務めた飯島勲内閣官房参与は、今月14日から、北朝鮮の首都ピョンヤンを訪れています。
飯島氏は、キム・ジョンウン第1書記の側近の、朝鮮労働党のキム・ヨンイル書記と会談したのに続き、16日は国際的な首脳会議で北朝鮮を代表して参加するキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長と会談しました。
会談では、拉致問題などを巡って意見が交わされたものとみられますが、北朝鮮内で序列の高い要人が会談に応じていることについて、政府内からは、北朝鮮が国際社会で孤立を深めるなかで、日本との対話に応じるメッセージではないかという見方や、日米韓の連携にくさびを打ち込もうとしているのではないかなどという指摘も出ています。
こうしたなか、外務省の杉山アジア大洋州局長は、日本を訪れているアメリカ国務省のデイビース特別代表と会談し、飯島氏の北朝鮮訪問について説明しました。
デイビース氏は、飯島氏の訪朝について、日本側から事前に説明を受けていなかったとしていますが、会談のあと、「実りある会談だった。拉致問題は、アメリカとしても重視しており、日本国民に寄り添って解決に向けて進めていきたい。飯島氏の北朝鮮訪問については、引き続き詳しい情報を求めていきたい」と述べました。
また、政府は、外交ルートを通じて、韓国側に対しても飯島氏の北朝鮮訪問について説明しました。
政府としては、各国が国益を考慮し、独自の外交を展開するのは当然だとしながらも、アメリカや韓国との連携を重視しながら、今後の北朝鮮の出方を慎重に見極める方針です。
■各国揺さぶるねらいか
キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長は、北朝鮮を代表して外国の首脳と会談することが多い最高幹部の1人です。また、キム・ヨンイル書記は、朝鮮労働党の国際部長で、外交政策の中枢に関わっています。
両者は、日朝両国の外務省ルートでの協議における北朝鮮側の代表より指導部内での地位が高く、拉致問題についてある程度突っ込んだ話し合いをできる権限を持っているとみられ、キム・ジョンウン第1書記に直接話ができます。
北朝鮮としては、飯島参与が訪問してきたのは、安倍政権が対話に積極的な姿勢の表れだと受け止め、ハイレベルの人物を会談相手に出すことによって、日本との対話に弾みをつけたいものとみられます。
一方、北朝鮮は国営メディアを通じ、飯島参与の訪問を繰り返し伝えています。
核実験などを受けて、日本、アメリカ、韓国、さらには北朝鮮の後ろ盾となってきた中国もが制裁措置を取り、圧力を強めてきただけに、北朝鮮としては、飯島参与の訪問を積極的に伝えることで、「国際社会は一枚岩ではない」と主張し、関係国を揺さぶるねらいがあるとみられます。(NHK)>
<【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は16日の定例会見で、飯島勲内閣官房参与の訪朝について、「北朝鮮への対応で韓米日はもちろん国際社会が緊密に協調体制を維持することが重要だ。そうした意味で飯島氏の訪朝はプラスにならない」と述べた。
韓国政府が日本の要人による秘密裏の訪朝を公に批判するのは異例のことだ。日本が14日、韓米などへの事前通告なしに飯島氏を訪朝させたことが明らかになり、北朝鮮政策での韓米日の連携に亀裂が生じかねないとの懸念が広がっている。
趙報道官によると、日本政府は15日、飯島氏の訪朝について韓国側へ説明し、説明が遅れたことに遺憾の意を示したという。韓国政府は、北朝鮮との急接近を控えるよう日本側に「速度調節」を要請したとみられる。(聯合)>
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