北京に到着した飯島勲内閣官房参与は、空港で記者団に対し「今後どのような質問も取材も一切受けるつもりはない」と沈黙を守った。
ただ、そのまま帰国せずに北京市内にあるホテルに一泊した。ひそかに中国側と接触する可能性がある。かりに接触があるとしても拉致問題に絞った話しかしないであろう。
四日間にわたった飯島氏の訪朝でキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長や、朝鮮労働党で国際関係を統括するキム・ヨンイル書記ら指導部のメンバーと相次いで会談したことから、話題は拉致問題だけにとどまらず日朝間の広範な諸問題について話し合ったと思われる。
それだけに、いかなる取材も一切受けるつもりはないとガードを固くしている。帰国後、安倍首相に詳細な報告をするが、その全貌は官邸サイドでも秘扱いになるだろう。
<北朝鮮を訪問していた飯島勲内閣官房参与は、4日間にわたる日程を終えて、17日夜、ピョンヤンから経由地の中国・北京に到着し、「真摯(しんし)に長時間、話し合うことができた」と述べて、北朝鮮側との会談で拉致問題を含む諸懸案について、突っ込んだ話し合いをしたことを明らかにしました。
今月14日から北朝鮮のピョンヤンを訪問していた飯島勲内閣官房参与は、北朝鮮で国家を代表して外国の賓客と会うキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長や、朝鮮労働党で国際関係を統括するキム・ヨンイル書記ら指導部のメンバーと相次いで会談しました。
そして、飯島氏は17日、4日間にわたる日程を終えて、空路、ピョンヤンを出発し、日本時間の17日午後7時ごろ、経由地の中国・北京に到着しました。
飯島氏は空港で記者団に対し、「今回の訪問では真摯に長時間、話し合うことができた。これから精査して、判断材料の一つとして考えたい思う」述べて、北朝鮮側との一連の会談で拉致問題を含む諸懸案について、突っ込んだ話し合いをしたことを明らかにしました。
ただ飯島氏は「今後どのような質問も取材も一切受けるつもりはない」と述べ、会談の具体的な内容については言及を避けました。
このあと、飯島氏は空港から車で北京市内にあるホテルに向かい、北京で1泊したあと18日、帰国の途につく見通しです。(NHK)>
杜父魚文庫
12697 飯島参与 諸懸案で突っ込んだ話し合い 古澤襄

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