過去の借款5000億円をチャラにしたうえに1000億円を上積み。
麻生財務相が一月にミャンマー訪問のおり、過去に日本政府がミャンマーに供与した借款のうち、3000億円をチャラとするが、残り2000億円を民間銀行融資に切り替え、いずれ減免すると約束してきた。
ところが、月末にミャンマー訪問をする安倍首相は、方針を変えて、「過去の借款合計の5000億円をぜんぶチャラにして、そのうえさらに1000億円を上積みする」という史上空前の大盤振る舞いをする。
これはミャンマー国民ひとりあたりに8000円を差し上げる計算になり、日本国民はひとりあたり4400円をミャンマーのために負担する計算となる。
過去の援助5000億円をチャラにして、新たに1000億円を円借款として主としてミャンマーの発電プロジェクトにつかう。近代化、工業化の離陸には発電がネックとなって経済発展ができないミャンマーは、水力発電をたよりにするため乾期には停電が頻発する。
日本企業がミャンマーに進出して、工業団地も近くに造成するが、電気が来なければ元の木阿弥、絵に描いた餅。団地造成プロジェクトの前にやることがあったというわけだ。
日本の出番は中国のダム工事を凌駕する水力発電のインフラ建設にあり、このため安倍首相のミャンマー訪問に40人の実業界代表が随行する。
これらのプロジェクトが本決まりとなれば、中国の利権を封じ込めるほどの規模ではないにせよ、南アジアにおいて中国の影響力を牽制できる源泉になりうるかも知れない。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声)ある会合で、支那では高度な三次元測定器が全然売れない、との報告がありました。
つまりこれは、支那は高度な武器が作れない、ということに通じます。現在支那人民解放軍の戦闘機、戦車、ミサイルなど全てに当て嵌まるのです。つまり支那の兵器は最先端を装っていますが、全て張り子のトラだということなのですな。(浦安神保町)
(宮?正弘のコメント)そうです。いつかも書きましたが、空母は鉄の塊、20ノットしかでないうえ艦載機がない。ロシアから輸入してライセンス生産の最新鋭ジェット戦闘機は飛んだところをみたことがない。
中国空軍が訓練すれば墜落する。機関銃は撃つと弾倉がはずれる。有人飛行の「神舟」は全部ロシア製です。潜水艦はことごとく日本のP3Cが発見、補足しています。軍事力は、経済のいびつな構造と同様に張り子の虎です。
(読者の声) 貴誌が真っ先に取り上げた英誌「エコノミスト」の安倍首相称賛特集ですが、「安倍首相は見違えるように変わった。政治の信頼性を取戻し、経済を活性化させ、外交でも成果を上げている」。そして、表紙は安倍首相がスーパーマン。貴誌が速報したこと三日遅れでテレビがやっていました。
また日本語版「ニューズウィーク」は「自滅の道を歩む韓国外交」でした。
これもまた、韓国を痛烈に批判した内容で韓国の朴大統領が米国まで出かけ、オバマに日本の悪口を並べて、いったい、これが外交かと言っている。
欧米諸国も分かってきたのです。安倍首相は粛々と日本の立場を鮮明に、主権を守り国益のために獅子奮迅の努力を続けて欲しいモノです。(KY生、葛飾)
(宮崎正弘のコメント)そしてニューズウィークは、こう続けています。「歴史問題を口実に日本外しを目論む、韓国“近視眼的外交”の末路」。
考えられない「外交」を朴訪米で演じられた。首脳会談で、日本政府は韓国植民地化の歴史を十分に認識し、反省していないとワシントンで、日本をわざわざ非難したというのだ。子供じみた発言である。当然、
日本にもアメリカにも困惑が広がった。それは限定的であれ日韓両国の関係改善を仲介し、北朝鮮への対処で足並みをそろえたいというアメリカの思惑を踏みにじるものであった。(中略)韓国側の一連の行動を見れば、韓国が本気で対日関係の修復に取り組んでいないことは明らかである。(中略)
日米両国の経済が上昇気流に乗り、TPP拡大交渉もまとまれば、韓国としても中國に接近することの価値を計算し直さざるを得ないだろう」。残念ながら、このメディア韓国ではまったく読まれていません。
杜父魚文庫
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