参院選を前にした維新の失速で、各紙の選挙情勢調査は再検討を迫られている。自民、民主なども独自の選挙情勢調査に余念がない。
共通しているのはフタケタ当選が見込まれていた維新(比例区)が3~5人どまり。みんなの党(同)の3~5人と競り合う展開になっている。
民主党(同)は7~10人。維新の票は保守右派だから民主党やみんなの党には流れない。棄権をするか、自民党に流れる公算が大きい。
自民党(同)は18~21人とみられる。
選挙区では31の一人区で自民党は25選挙区を固めた。残る岩手、山形、山梨、三重、香川、沖縄でどれだけ支持票を伸ばすことが出来るか?
二人区以上では、与党と野党が議席を分けるとみても、自民党が17議席をとる可能性がある。比例区・選挙区を合わせて、自民党は59~65議席を獲得するとみていい。非改選の50議席と合わせれば、自民党だけで単独過半数の122議席に届くかどうか。
しかし自民・公明両党で63議席以上をとり、非改選の59議席と合わせれば、過半数を制覇して”ねじれ国会”が解消するのは、ほぼ間違いがない。相対的に公明党の与党内における発言力が強まるのではないか。維新失速の副産物といえよう。
杜父魚文庫
12807 維新失速の副産物で公明の発言力が強まる 古澤襄

コメント