12906 橋下氏ら、大阪でオスプレイ受け入れ提案  古澤襄

日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)と、松井一郎幹事長(大阪府知事)は6日午前、菅義偉官房長官と首相官邸で約1時間会談。沖縄の負担軽減のため、米軍新型輸送機オスプレイの一部訓練を八尾空港(大阪府八尾市)で受け入れると提案した。会談の終わりには、安倍晋三首相も約15分間同席した。
「オスプレイの訓練について、本州で負担を分かち合うために、まず八尾空港を検討のテーブルに上げていただきたい」

橋下氏は会談で、こう切り出した。自衛隊基地や民間空港を活用して、沖縄県外で訓練を年間120日実施することや、日米地位協定の改正などを盛り込んだ要請書も提出した。
安倍首相は「沖縄の負担軽減のために(本土で)ともに負担するのは当然だ」と応じ、菅長官は「しっかり考えてみる」と前向きな姿勢を示した。会談後、橋下氏らが記者団に明かした。
ただ、八尾市の田中誠太市長は「危険性が非常に高いと判断している。受け入れられない」と反発している。松井氏は「(八尾市を)説得したい」と語っているが、果たして。
橋下徹共同代表(大阪市長)の慰安婦発言などで、日本維新の会の支持率が急落している。共同通信が1、2両日に実施した全国電話世論調査では、参院選の比例投票先で4位に転落した。こうしたなか、維新の本拠地・大阪が、米軍新型輸送機MV22オスプレイの訓練の一部を受け入れるとの見方が広がっている。起死回生の秘策なのか。
共同通信の調査では、橋下氏の一連の説明について、計41・0%が「納得できた」と答えたが、計53・9%が「納得できない」と回答した。

参院選の比例投票先でも、自民党が44・6%(前回比0・2ポイント増)、民主党が7・9%(同1・1ポイント増)、公明党が6・4%(同2・0ポイント増)で、維新は4・5%(同1・2ポイント減)。一時は民主党を追い抜く勢いだったが、公明党に抜かれ順位を4位に下げた。
逆風が止まないなか、橋下氏と維新の松井一郎幹事長(大阪府知事)は6日、菅義偉官房長官と都内で会談する。沖縄の政治団体「そうぞう」の下地幹郎代表も同席し、沖縄の基地負担軽減をめぐり意見交換するといい、オスプレイの大阪受け入れも協議される。
維新幹部は「維新から沖縄県外での訓練を提案し、政府から要請があれば、大阪で受け入れるということだ」と指摘。国交省が設置管理者の八尾空港(大阪府八尾市)が候補地に挙がっている。
新たな話題をブチ上げて、国民の関心を集める得意の作戦のようだ。(夕刊フジ)>
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