12957 米軍と「離島奪還訓練」始まる 3自衛隊「尖閣」念頭に  古澤襄

陸海空の3自衛隊は10日、米カリフォルニア州サンディエゴで米軍と合同の離島奪還訓練を開始した。米本土で3自衛隊統合の離島奪還訓練が行われるのは初めて。海自のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」やイージス艦「あたご」などが参加した。26日まで。
沖縄県・尖閣諸島をめぐり日中両国が対立していることを念頭に、自衛隊の離島防衛能力を向上させる狙いだが、中国は訓練中止を求めており、反発を招く可能性がある。

合同訓練は、米海軍と海兵隊が11~28日、カナダやニュージーランドと共に実施する訓練「ドーン・ブリッツ(夜明けの電撃戦)」に参加する形で実施。自衛隊からは約千人が参加する。
日米両国は公式には「特定の国を想定した訓練ではない」としている。(産経)>
<<米中首脳会談の2日後、日米が離島奪還演習>>
カリフォルニア州南部の沿岸で2週間にわたって実施。陸海空自約1000人、ヘリ搭載型護衛艦・輸送艦などが参加。
米軍と自衛隊は10日、米国カリフォルニア州南部の沿岸地域で大々的な離島奪還演習に入った。今月8日に中国の習近平国家主席がカリフォルニアの保養地ランチョミラージュで米国のバラク・オバマ大統領と初の首脳会談を行い、中国に戻ってからわずか2日後のことだ。
半国営メディアの中国新聞社は10日、日本メディアの報道などを引用して「米軍と日本の自衛隊が、カリフォルニア州サンディエゴに近いペンドルトン海兵隊基地やサンクレメンテ島で、揚陸艦などを動員し、2週間にわたる離島奪還演習に入った」と報じた。「明け方の奇襲(dawn blitz)」と名付けられた今回の演習は、敵に占領された島を奪還する作戦を想定して行われる。
自衛隊が米軍から作戦を学ぶことが主目的で、実戦に備えた演習という色あいが濃い、と中国新聞社は報じている。
今年の演習には、史上初めて日本の陸海空自約1000人が参加する。日本は2005年から毎年ペンドルトン基地で米軍と合同の離島奪還演習を行ってきたが、これまでは陸上自衛隊だけが参加していた。今回はヘリ搭載型護衛艦(DDH)1隻を含む護衛艦4隻と輸送艦など、海上自衛隊の主力艦も多数動員された。米軍は主に海兵隊が演習に参加するという。
中国は今回の演習について、領有権をめぐり日中が対立している尖閣諸島(中国名:釣魚島)を念頭に置いたものだとして、強い反対の意思を伝えたとのことだ。しかし、日米両国は「特定の国を念頭に置いたものではない」として演習を強行した。日本は昨年11月、尖閣諸島付近で日米合同の離島奪還演習を計画したが、中国の強い反対により演習計画を取り消したことがある。
日本は、米中首脳会談の直後に始まった今回の演習について、日米同盟の強固さを示すものと評価している。安倍晋三首相は9日、NHKの番組に出演し「中国は世界戦略で当然、米中関係をよくしていこう、米中で接近してオバマ大統領と信頼関係を築こうとすると思う。その方向は間違っていないし、世界の平和と安定にとってはいいことだろうと思う」と述べる一方「日米関係は同盟関係であり、第7艦隊の拠点が日本にあるからこそ、米国はアジアのプレゼンスを守ることができる。これは決定的な差と言ってもいい。米国が、日本から上海に基地を移すということはあり得ない」と語った。
また台湾の民進党の蘇貞昌代表も今月8日、米国ロサンゼルスに到着し、10泊11日の日程で米加歴訪に入った。最大野党の民進党は台湾独立を主張しており、中国との関係はあまり良くない政党だ。(朝鮮日報)>
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました