でるわ、でるわ。財宝に株券に現金は米ドルと香港ドルと。劉志軍(前鉄道部長)の汚職は天文学的、これじゃ新幹線は手抜きになるサ。
6月9日に劉志軍の裁判、審査が開始され、その天文学的な賄賂、贈り物の豪華さ、蓄財の激しさ、富への執着が露呈された。劉志軍は前鉄道部長(鉄道大臣)、中華民国初代鉄道大臣は孫文である。
鉄道利権は軍の輸送が基軸であり、鉄道ファミリーが多くの利権に寄生している。中国鉄道部の累積赤字は邦貨換算で25兆円、2006年以来の新幹線建設に投入された予算が10兆円。
またたくまに8000キロ営業を達成し、北京―上海1380キロがさらに延長されて、広東省広州まで2200キロが完成、このルートはさらに深センへのびる。
新幹線技術は某国からパクったものだが、「中国独自の技術だ」と言い張った。
さて、『京華時報』(6月10日)によれば劉志軍は合計477件の経済犯罪で起訴されるが、このうちの一件(4900万元の賄賂)だけ、否定したという。
予測される判決は量刑のほかに、374部屋の不動産没収、8億元の罰金となる。
すでに劉志軍の自宅などから押収されたのは1835万人民元(およそ3億円)。127903米ドル(1億2500万円)、4万香港ドル(52万円)のキャッシュに加えて、山東黄金(中国産金三位の鉱山企業)の株券27700株、佳電株60万株、ホテル、ゴルフ、硬球倶楽部の会員権、絵画、装飾品に車16台などだった。
この凄まじいまでの蓄財と、汚職反対キャンペーンのタイミングの良さ、劉志軍は格好のスケープゴーツにされて、彼が上納していた黒幕は、また安全地帯へ逃げ込んだことになる。
それにしても、これじゃ中国に新幹線、手抜き工事だらけ。近未来にまた大事故がなければいいが・・・。
杜父魚文庫
12960 中国幹部の凄まじいまでの蓄財 宮崎正弘

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