12975 トルコ 首相とデモ隊の対話が始まる  古澤襄

<反政府デモが続くトルコでは、現地時間12日夕方、エルドアン首相とデモ隊の代表らとの対話が始まりましたが、警官隊とデモ隊との激しい衝突で双方の対立が深まるなか、事態打開の糸口が見いだせるのか、予断を許さない状況が続いています。
トルコでは、先月末からイスタンブール中心部の再開発計画をきっかけに、エルドアン政権に対する抗議デモが各地に広がり、11日から12日未明にかけて、警官隊とデモ隊の間で激しい衝突となりました。
デモ隊がイスタンブール中心部の公園などで衝突後も抗議行動を続けるなか、エルドアン首相は、事態の収束に向けて、現地時間12日夕方、デモ隊の代表らとの対話を始めました。
首相と対話をしているのは大学教授や芸術家、若者を代表した学生など合わせて11人で、デモ隊の代表者は、このあと話し合いが終わりしだい、記者会見をすることにしています。
ただ、エルドアン首相は「忍耐は、限界に近づいている」などと述べて、これまで反政府デモに強硬な姿勢をとり続けてきたほか、デモ隊の側でも、警官隊との衝突で政府に対する反発が一層強まっていることから、対話によって事態打開の糸口が見いだせるのか、予断を許さない状況が続いています。(NHK)>
<トルコでは、反政府デモの参加者と警察との衝突による死者が4人にのぼり、負傷者はおよそ5000人に達した。ロイター通信が11日深夜、トルコのエルドアン首相の発言を引用して伝えた。
イスタンブールのタクシム広場で11日、デモ隊と警察との衝突が発生した。デモの参加者たちは、初代大統領アタチュルクの銅像やアタチュルク文化センターの壁からスローガンなどが書かれたプラカードを取り除くために訪れた警察に石や火炎瓶などを投げて抵抗、警察はデモ隊に催涙ガスや放水を行ったほか、ゴム弾も使用したという。
エルドアン首相は12日、首相の退陣を求めるデモの代表者と会談する予定。首相はこれより先、デモの参加者たちを「略奪者」、「暴徒」と呼び、これ以上の譲歩はしないとの意向を表した。(ロシアの声・The Voice of Russia)>
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