12992 米上院が中国非難決議提出 尖閣、沖縄、レーダー照射  古澤襄

<【ワシントン=犬塚陽介】米上院外交委のメネンデス委員長(民主)やルビオ上院議員(共和)ら超党派3議員は13日までに、中国が東シナ海や南シナ海で繰り返す威圧的な行動が周辺地域の「緊張を高めている」と非難し、対話による平和的な領有権問題の解決を促す決議案を提出した。
オバマ大統領は米中首脳会談で、中国の習近平国家主席に「日本が米国の同盟国であることを認識する必要がある」と軍事的な挑発行為の継続を強く牽制(けんせい)しており、議会として米政府を後押しする狙いがある。
上院は2011年にも南シナ海問題で、中国非難決議を全会一致で採択しており、今回も可決される可能性が高い。

決議案では、軍事挑発の具体例として、今年1月に発生した中国海軍艦艇による海上自衛隊護衛艦へのレーダー照射や、4月の中国公船(海洋監視船)8隻による尖閣諸島(沖縄県石垣市)の周辺領海への侵入を例示した。
また、尖閣諸島を「核心的利益」と位置づけ、周辺海域で軍事力を誇示するなど「一方的な手段」を取っていると批判。中国共産党機関紙、人民日報が沖縄県の帰属を「未解決の問題」とする論文を掲載したことも盛り込んだ。
南シナ海でもベトナム調査船の探査ケーブルを切断し、フィリピンと領有権を争うスカボロー礁を封鎖したと指摘。領有権を誇示したり、現状を変えるための「威圧、脅迫、武力行使を非難する」とした上で、関係国に自制を促している。(産経)>
<アメリカ上院の外交委員会の議員が、沖縄県の尖閣諸島を巡り、中国の海洋監視船の日本の領海への進入などが緊張を高めているとして、尖閣諸島での日本の施政を損なういかなる行為にも反対する、とする決議案を上院に提出していたことが、分かりました。
アメリカ上院の外交委員会に所属する与野党の議員3人が今月10日、東シナ海や南シナ海で活動を活発化させている中国を非難する決議案を上院に提出していたことが、分かりました。
このうち、沖縄の尖閣諸島を巡っては、「中国の海洋監視船が尖閣諸島付近の日本の領海に進入したり、中国海軍の艦船が海上自衛隊の艦船に射撃管制用のレーダーを照射したりしたことが、地域の緊張を高めている」と指摘しています。
そのうえで「アメリカは、尖閣諸島での日本の施政を損なういかなる一方的な行為にも反対する」として、中国側に自制を求めています。
アメリカ議会は去年12月にも同様の内容の国防権限法案を成立させていますが、先週行われた米中首脳会談で、尖閣諸島を巡って中国側が強気の姿勢を崩さなかったことから、議会として改めて中国をけん制するねらいがあるものとみられます。(NHK)>
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