<【エニスキレン(英・北アイルランド)=内藤泰朗】主要8カ国(G8)首脳会議(ロックアーン・サミット)に出席するため英国を訪問したロシアのプーチン大統領は16日、サミット開幕を前に「シリアの反体制派は殺害した敵の内臓を食べている」と述べ、欧米が「危険な」反体制派を軍事支援しないよう警告した。ロンドンで議長のキャメロン英首相と会談した後の記者会見で語った。
シリア内戦で5月、反体制派メンバーが政権側兵士の遺体から内臓を取り出し口にする様子を映したとされる動画がインターネット上で流れたことがある。
シリア情勢はサミットの焦点となるが、シリアのアサド政権を敵視する欧米と同政権を擁護するロシアの間の溝がサミット前に早くも浮き彫りになった形だ。
会見では、キャメロン氏がアサド政権について「毒ガスで国民を殺している独裁体制を終わらせなければならない」と述べたのに対し、プーチン氏は内戦の責任は政権側だけでなく反体制派にもあると指摘し、「誰に武器を与えようとしているのかよく考えるべきだ」と欧米を牽制した。
アサド政権へのロシアの武器供与については「正統な政権に対するもので、国際法からも問題はない」と強調し、供与の方針を変更しない意向を示した。(産経)>
<[アンマン/ロンドン 16日 ロイター]ロシアのプーチン大統領は16日、欧米諸国によるシリア反体制派への軍事支援について、「人間の内臓を食べるような兵士に武器を供与してはならない」と批判した。
米国は先週、シリア政府軍が神経ガスを使用し「レッドライン(越えてはならない一線)」を越えたとし、反体制派への武器供与を決定。英国で17日から開かれる主要8カ国(G8)首脳会議でも米国による武器供与が協議される見通し。
プーチン大統領はキャメロン英首相との会談後、「敵を殺害するだけでなく、カメラの前で遺体を切開し内臓を食べるような集団を支援する必要はない」と指摘。反体制派への武器供与は「数百年にわたり欧州で伝えられてきた人道的価値観とは無関係だろう」と述べた。
内戦が続くシリアでは先月、反体制派の司令官が敵対する兵士の遺体から内臓を取り出して口にする映像が公開されており、プーチン大統領はこの映像に言及したとみられる。(ロイター)>
杜父魚文庫
13022 「人肉食べる者を支援するな」露大統領 古澤襄

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