13050 金正恩氏、ヒトラー著『わが闘争』を幹部に配布 報道　　古澤襄

＜【6月19日 AFP】北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン、Kim Jong-Un）第1書記が、ナチス・ドイツ（Nazi）の総統アドルフ・ヒトラー（Adolf Hitler）の著作『わが闘争（Mein Kampf）』を政権中枢の幹部らに配り、指導者マニュアルとして研究せよと命じた。脱北者が運営するニュースポータルサイト「ニュー・フォーカス・インターナショナル（New Focus International）」が報じた。
同サイトが中国に滞在する北朝鮮高官の話として報じたところによると、金第1書記は1月の誕生日の際に、一部の幹部に『わが闘争』の翻訳版を渡したという。高官の名前は明かされていない。19日の韓国主要紙はこの報道を一斉に伝えた。
「金正恩氏は、第1次世界大戦敗戦後のドイツをヒトラーが短期間で再建したことに触れ、第3帝国を深く研究し、そこから実践を導き出せと要求した」とこの高官は語ったという。
また金氏は、ドイツの連帯強化と国内へのナチスのイデオロギー拡散にスポーツが重要な役割を果たしたことを強調し、北朝鮮でもスポーツを奨励する政策を行うよう求めたとされる。
ニュー・フォーカス・インターナショナルの取材に応じた北朝鮮のビジネスマンは、平壌（Pyongyang）のエリート層の間では、金正恩氏がスイスに留学中にヒトラーを深く研究したとのうわさが以前からあると述べている。（ＡＦＰ）＞
＜北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）第1書記（30）が誕生日に当たる今年1月8日、朝鮮労働党中央委員会の部長級以上の幹部たちに、ナチス・ドイツの独裁者だったアドルフ・ヒトラーの自叙伝『わが闘争』をプレゼントした。これは脱北者によるインターネット新聞「ニューフォーカス」が18日に報じた。朝鮮労働党統一戦線部出身の脱北詩人、チャン・ジンソン氏が運営するニューフォーカスは、北朝鮮関連の情報を主に伝えるメディアだ。
ニューフォーカスは「北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋の話」と前置きした上で「金正恩氏は自らの誕生日を機に『わが闘争』をいわゆる『100部図書』として印刷し、党の幹部にプレゼントした」と報じた。「100部図書」とは、金氏一家や特権階級の好みに応じ、世界の有名書籍を厳選して出版した書籍のことだ。
この消息筋は「金正恩氏が（最近）党幹部たちの前で『核と経済の並進政策の必要性』について訴えた際、第1次世界大戦に敗北したドイツを短期間に再建したヒトラーの『第3帝国』について研究し、これを参考に政策を模索するよう指示した」と語った。
米紙ワシントン・ポストはニューフォーカスの報道を引用し「かつて金正日（キム・ジョンイル）総書記が幹部にプレゼントしたのは高級ウイスキーなどのぜいたく品が多かったが、金正恩氏のプレゼントはスポーツ用品や音楽CD、本などに変わった」と報じた。（朝鮮日報）＞
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