東北旅行に出るので九時過ぎには家を出なければならない。二泊三日の短い旅行なのだが、その間ナマのニュースに触れられない怨みが残る。
時差の関係で夜中に海外通信社の情報がネットで入ってくる。出発前の慌ただしさの中で、気になったのは英ロイター通信社が「ロンドン株式市場=続落し5カ月ぶり安値、米FRB緩和縮小観測重し」と伝えてきたことである。
私はロンドン株式市場の動向がEUの経済指標だと思っている。ロンドン株式市場が5カ月ぶり安値で終えたのは、アメリカの”日銀”といわれる米連邦準備理事会(FRB)の資産買い入れ縮小で、成長が鈍化するとの懸念が高まり、エネルギー、金融、素材株が売られたとロイターが報じた。
EU経済が低迷すれば、もっとも影響を受けるのが中国経済であろう。韓国の朴槿恵大統領は、その中国にすがって自国の経済復興を遂げる戦略を描いて近く訪中する。つまりは韓国経済もEU経済に「風が吹けば桶屋が儲かる」式に頼る図式がみえる。
ロイター情報で気になったのは「北朝鮮国連大使が米国に制裁解除求める、在韓国連軍の解散も ロイター調査」というニュース。米国はカーター大統領時代に在韓米軍の撤退を模索した時期がある。理想主義者のカーターは、米軍が撤退すれば朝鮮半島に平和が訪れると本気で信じていた。
オヤオヤ!愛犬バロンが「散歩の時間だよ」とすがりついてきた。出発前にこの日課も済ませねばならない。
<[ロンドン 21日 ロイター]21日のロンドン株式市場は続落し、5カ月ぶり安値で終えた。米連邦準備理事会(FRB)の資産買い入れ縮小により成長が鈍化するとの懸念が高まり、エネルギー、金融、素材株が売られた。
FT100種総合株価指数.FTSE終値は43.34ポイント(0.70%)安の6116.17と、1月以来の安値水準をつけた。週間でも5週連続の下落となった。
FT100種総合の出来高は90日平均の2倍に膨らんだ。先物やオプションの期限を背景に振れの大きい展開となっており、市場関係者の多くはポートフォリオの再調整を迫られた。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は7.2%急落し、1年2カ月ぶり安値をつけた。政府の分割計画をめぐる不透明感が引き続き重しとなっている。(ロイター)>
杜父魚文庫
13075 ロンドン株式市場が5カ月ぶり安値 古澤襄

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