13079 自民の勢いは「小泉旋風」上回る 巨大与党の誕生か  古澤襄

<今回の東京都議選の開票結果をもとに7月の参院選を占うと、自民党は改選数(121)の過半数に達する勢いだ。自民党は小泉純一郎首相で臨んだ平成13年の都議選で53議席を獲得、直後の参院選で64議席を得たが、今回の都議選全勝は、当時の「小泉旋風」を上回る勢いをみせている。
都議選の党派別得票率(24日午前0時半現在)をみると、自民は36・1%で前回を10ポイント上回った。公明党は1ポイント増の14・1%。民主党は前回の半分未満の15・3%だった。この傾向は13年都議選の得票率(自民36・0%、公明15・1%、民主13・5%)に似ている。
平成以降、同じ年に行われた都議選と参院選(比例代表)の得票率の差はいずれも3ポイント程度で、都議選の結果は参院選に連動する。今回の都議選の結果から参院選比例代表(改選48)の議席数を試算すると自民17、民主7、公明7、共産7、日本維新の会4、みんな3-となる。
参院選選挙区との比較が容易な1人区(7選挙区)の状況をみると、今回の都議選で自民党は“完勝”。野党の牙城だった小金井市で勝利する一方、千代田区、中央区、昭島市の3選挙区でも5割近くの得票率を記録した。昨年12月の衆院選で躍進した維新は低迷。昭島市選挙区では、昨年の衆院選で得た約8500票が3分の1未満の約2500票に目減りした。
自民党は13年に都議選1人区で5勝1敗と勝利し、続く参院選の1人区では25勝2敗と大勝。今回の参院選も自民党が大半の選挙区で勝利しそうな勢いだ。
一方、今回の都議選の投票率は43・50%。元年と13年の参院選の投票率は、直前の都議選をいずれも6ポイント程度上回っており、これを参考にすれば、7月の参院選の投票率は50%程度となりそうだ。(産経)>
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