イスラエル与党のリクードで強硬派が重要ポストを占めたというAFPニュースは、やはり気になる。エジプト、シリアなどの動乱要因はあるが、中東の火薬庫の火がつくとしたら核保有国のイスラエルの軍事行動であろう。
パレスチナとイスラエルの2国家共存に強く反対している強硬派の台頭はやはり不安である。
<(7月1日 AFP)イスラエルの与党リクード(Likud)の党内組織要職を選ぶ選挙が6月30日から7月1日未明にかけて投開票され、複数の重要ポストに強硬派が選出された。今後、パレスチナ自治政府との譲歩が困難になる恐れがある。
党の中央委員会(Central Committee)のトップには、パレスチナとイスラエルの2国家共存に強く反対しているダニー・ダノン(Danny Danon)副国防相が選出された。また、党イデオロギーの骨子を作成する部門の責任者には、強硬派のZeev Elkin副外相が選ばれた。
リクードの党首には、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相がとどまるが、ダノン氏とエルキン氏の要職獲得により、党内での影響力は弱まることになる。
ダノン副国防相は最近、ネタニヤフ政権はパレスチナ国家建設に真剣ではないと語り騒動となっていた。ダノン氏はパレスチナ国家の是非を問う投票を行えば、リクード出身閣僚だけでなく、連立与党の他党出身閣僚も含め、大半の閣僚が反対票を投じるとの考えを述べている。
またElkin副外相は、ネタニヤフ首相がパレスチナ国家の建国に動けば「リクード内に深い分裂」が生じるだろうと警告を発している。(AFP)>
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13159 イスラエル与党リクード、党内要職に強硬派 古澤襄

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