13243 治安部隊と衝突、51人死亡=同胞団「蜂起」?  古澤襄

中東情勢に強い仏AFPと契約している日本の時事は、8日未明、エジプト・カイロの共和国防衛隊司令部付近で、治安部隊が発射した催涙ガスから逃げる市民(AFP=時事)の画像で伝える一方で、 中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどが相次いで伝えたエジプト軍とムスリム同胞団の蜂起・衝突を報じている。
<【カイロ時事】エジプトの首都カイロ東部の共和国防衛隊司令部付近で8日、軍によるモルシ前大統領解任に抗議していたイスラム組織ムスリム同胞団支持者らのデモ隊が治安部隊と衝突し、救急当局によると少なくとも51人が死亡、435人が負傷した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどが伝えた。
AFP通信は、治安部隊ではない私服の集団がデモ隊を銃撃したとの目撃証言を伝えており、何者かが軍を敵視するデモ隊を過激化させ、攻撃を仕掛けるよう仕向けた可能性もある。エジプト軍は「武装したテロリスト」が司令部への突入を図って軍部隊や警察を攻撃し、軍側にも死傷者が出たと主張している。
同胞団の政治部門「自由公正党」は声明を出し、「戦車で革命(の成果)を奪おうとする者に対する偉大なエジプト人による蜂起」を呼び掛け、国際社会に「さらなる虐殺を防ぐための介入」を求めた。モルシ氏解任を支持するエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長は、衝突事件を非難した上で「独立した調査が必要だ」と訴えた。マンスール暫定大統領は、衝突事件に関する司法委員会を設置し、調査するよう命じた。
デモ隊は銃撃された際、抗議の座り込みを展開していたが、イスラム教の礼拝を行っていた人もいたという。事件がエジプト国内の敬虔(けいけん)なイスラム教徒の怒りを招くのは必至で、エジプト情勢は一層の混迷を避けられない見通しだ。
現場一帯は治安当局に封鎖され、救急車の通行も阻まれるなど大きく混乱した。カイロでは衝突の後、武装した同胞団支持者の集団が、兵士2人を拉致する事件も発生。エジプト検察は、自由公正党の本部から可燃性の液体やナイフなどの武器が見つかったとして、同本部の閉鎖を命じた。
事件を受け、イスラム法の厳格な適用を求める「光の党」は暫定政権樹立に向けた協議から離脱すると表明した。政権移行プロセスにイスラム主義勢力を取り込むことができなければ挙国一致体制の構築は不可能で、暫定政権に対する国民の信頼は大きく損なわれる。
2012年の大統領選に出馬した有力政治家アブルフトゥーハ氏は、暫定大統領の辞任を要求した。しかし、ロイター通信によると、暫定大統領スポークスマンは「組閣作業が妨げられることはない」と述べた。(時事)>
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