<[サンフランシスコ 12日 ロイター] – 米サンフランシスコ国際空港で起きたアシアナ航空機の着陸失敗事故で、救助を要請する乗客の通報内容を録音したテープが公表され、現場がパニック状態に陥っていたことが改めて明らかになった。
死者2人、負傷者180人以上を出した今回の事故。警官や消防隊員が最初に現場に到着したのは事故発生から約2分後だった。地元当局は、懸命の救助活動や効果的なトリアージ(治療する優先度の選別)によって、犠牲者の拡大を防いだと強調している。
ただ、カリフォルニア州の警察当局が公表した11分間の通報内容からは、緊迫した現場の状況がうかがえ、混乱していた様子も浮き彫りになった。
「重傷者が滑走路に横たわっている。今にも亡くなりそうな瀕死(ひんし)の女性もいる」。緊急通報でこう訴えた女性乗客は、20─30分間救助を待っていたという。公表されたテープの内容は、滑走路上で手当てを受けられず、取り残されていた乗客もいたことを示している。
また、通報者の中には救急車や消防車両が来ないと話した乗客もいた。これに対し、当局は爆発の恐れがあったことなどから、緊急車両は機体との距離を保つ必要があったと説明。現場には40─50台の救急車が出動したとしている。(ロイター)>
杜父魚文庫
13286 「滑走路に瀕死の女性」アシアナ機乗客の通報を公表 古澤襄
未分類
コメント