13295 菅元首相と細野幹事長、対立先鋭化  古澤襄

<民主党の菅直人元首相と細野豪志幹事長が12日、都内で2回も同時刻に街頭演説を行った。菅氏が応援するのは、参院選東京選挙区(改選数5)で公認を剥奪された現職。細野氏は当然のことながら一本化した公認候補の現職を支援している。この日の光景は、有権者にどちらの候補を支持するのか迫っているようでもあり、菅、細野両氏の対立は先鋭化しそうだ。
午後3時過ぎの町屋駅前。菅氏は公認を取り消された候補の横に立ち「『原発をなくそう』という活動に取り組んできた。ぜひ選んでほしい」と訴えた。細野氏が「決めたことはしっかり守る政党にする。できない人は退場してもらってもいい」と再三警告するのを無視する菅氏。
ちょうど同時刻、細野氏は公認候補とともにJR高田馬場駅前に立ち「(候補者は)票になること、ならないこと関係なく一生懸命やってきた」と支持を求めた。各種情勢調査では公認候補の優勢が伝えられるが、非公認候補に「同情票」が流れれば、事態は一変しかねない。
午後6時半にも都内の違う場所でそれぞれ街頭演説した菅、細野両氏。もはや互いに譲る気はない。(産経)
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