13321 北で韓国を批判した脱北者、再度脱北して逮捕  古澤襄

韓国に定着後に北朝鮮に戻った脱北者、キム・グァンホさん一家が再び北朝鮮を脱出し、14日に中国吉林省延吉市で中国公安当局に逮捕された。テレビ朝鮮が韓国政府関係者や脱北者人権団体の話として伝えた。
キムさんは北朝鮮に戻った後、記者会見に動員され、その後は北朝鮮北東部の咸鏡北道に追放され、監視下にあったが、先月26日に北朝鮮を脱出したという。

これに先立ち、北朝鮮の朝鮮中央テレビは今月1日、「今、かいらい一味の卑劣な謀略策動によって、南朝鮮に連れて行かれた我が国住民が南朝鮮社会と決別し、共和国の懐へと続々戻ってきている」とし、キムさんの記者会見の模様を伝えた。
キムさんは会見で「2009年8月に妻と共に南朝鮮に渡り、昨年末に共和国に戻った。詐欺や権謀術数がはびこる険悪な世の中では到底暮らしていくことができなかった」などと述べ、妻と生後10カ月の娘を紹介した。
キムさんの再脱北を支援した脱北難民人権連合のキム・ヨンファ会長は、テレビ朝鮮とのインタビューに対し、「キムさんが『南では良い暮らしをした』と話したところ、再逮捕され、結核や栄養失調で苦境に追い込まれ、妻の実家の助けで外出治療中に脱北した」と説明した。
キムさんは妻の兄弟も連れて脱北したとされる。キムさん一家は、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が先月27日、韓中首脳会談で習近平国家主席に脱北者保護を要請後、初めて中国で逮捕されただ多く者とみられ、中国がキムさん一家をどう扱うかが注目される。
会談で習主席は「韓国の関心を十分考慮する」としながらも、「中国の苦慮事項も理解してもらいたい」と答えたとされる。(朝鮮日報)>
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