13405 「日本は変わるか」  古森義久

参議院選挙が終わりました。結果は周知のように、自民党の歴史的な圧勝、民主党の壊滅的な敗北でした。さあ、この結果、日本は変わるのか。どのように変わるのか。やはり気になるのは憲法改正への展望です。
しかしその一方、日本という自己認識や国家という概念にまで背を向けるようだった民主党という奇怪な政治集団がついに化けの皮をはがされて、まずは復帰不能の大敗北を喫したことは、日本国民の最低限の良識を示したといえます。
よろこぶべき現象です。思えば3年半前、民主党が政権をとったときのあの危機感、そしてその民主党政権の危険性、不健全性、異様性をスタート時の第一日から明確に批判してきた側として、自他ともどもの認識の正しさには、ささやかな祝杯をあげたい心境です。
日本のあり方を出発点にもどってじっくり再考すべき好機はいまなのかもしれません。
■民主17、細野幹事長辞意
昨年12月の第2次安倍晋三内閣発足後、初の大型国政選挙となる第23回参院選は21日投票され、即日開票された。改選121議席のうち自民、公明両党 は計76議席を獲得し、非改選59議席と合わせて参院の過半数(122議席)を確保、衆参両院で多数派が異なる「ねじれ」が解消した。
民主党は平成10年 の結党以来最低だった13年参院選の26議席を下回る17議席にとどまり、壊滅的敗北を喫した。安倍首相の長期政権の基盤は強まる一方、野党は分裂、再編 の動きが加速する可能性がある。
自民党は31の「1人区」のうち岩手、沖縄以外の29選挙区を制するなど13年に参院が現定数になってから最多の65議席を獲得。公明党は候補者を擁立した全4選挙区と比例を合わせ、改選を1議席上回る11議席を確保した。
非改選を含めた自公の議席は135で、全ての常任委員長ポストを独占できる「安定多数」(129議席)も実現した。民主党は候補者を擁立した19の1人区で全敗したほか、改選数2以上の「複数区」でも軒並み苦戦した。
同党の海江田万里代表は21日夜の民放テレビ番組で、自身の進退について「まだ道半ばだ。努力をさらに続けたい」と述べ、続投に意欲を示した。ただ細野豪志幹事長は同夜の民放テレビ番組で「選挙の全ての責任は幹事長の私にある」と語り、辞任する意向を示唆した。
みんなの党と日本維新の会はいずれも8議席にとどまった。共産党は東京、京都、大阪の3選挙区で議席を獲得し、13年以来、12年ぶりに選挙区での議席を復活させた。
東京選挙区では「脱原発」活動を続ける俳優の山本太郎氏(無所属)が初当選した。共同通信社の集計によると、投票率(選挙区)は52・61%。前回22年参院選の57・92%を5・31ポイント下回った。
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