13446 反日で国の誇りを支える韓国の不思議   加瀬英明

『韓国軍の仮装敵が日本』という、新幹線の車上で無料で配られている、月刊誌の広告が新聞に載っていた。
私はブッシュ(息子)政権のラムズフェルド国防長官と、親しかった。下院議員時代に、信越化学の小坂徳三郎氏が主催した、下田会議で知り合った。
韓国の盧武鉉大統領が訪米した時に、ラムズフェルド国防長官と会談した。盧大統領は会談が始まると、真面目な表情を変えずに、「韓国にとって、日本が最大の脅威だ」と、述べた。
ラムズフェルド長官は通訳が訳するのを聞くと、わきにいた補佐官に聞こえるように、「このバカ(フール)は、いったい何をいっているか」といって、「私は忙しい。そのような話を聞いている暇はない」と吐き捨てて、席を立った。
韓国が次期主力戦闘機を選ぶのに当たって、アメリカの国防省(ペンタゴン)が韓国に滑走路が長い基地が少く、短い滑走路でも離着陸できる、軽戦闘機を薦めたのにもかかわらず、F15を採用した。北朝鮮に対して備えるのに、F15は必要なかった。理由は、日本がF15を持っていたからだった。
韓国は高価なイージス艦を4隻も保有しているが、北朝鮮の脅威に対して役立つものではない。日本に対抗するためだった。
韓国は国産の最大の強襲揚陸艦を、『独島(ドクト)』(竹島の韓国名)と命名している。
5月に、朴槿恵大統領はオバマ大統領とホワイトハウスで会談して、「日本が歴史観を歪めて、アジアの安定を脅している」と、訴えた。さらに、6月に北京における中韓首脳会談を行った時にも、習近平主席に対して、日本を名指なかったものの、「歴史認識をめぐる対立が、アジアの安定を脅かしている」と、述べた。
韓国も、中国も、日本が歴史観を正すことによって自立して、力を増すことを恐れている。
韓国は日本に対して80年代まで、きわめて友好的に振る舞ったのに、このところ、ことあるごとに日本を叩いて、快感に浸っている。韓国はどうしてこれほどまで、いじけているのか。
自国について自慢できるものが、まったくないために、反日だけが、国の誇りを支えている。韓国は歴史を通じて中国の属国で、独立することがなかった。そのために、自国に対して自信を持つことができない。
今日でも、韓国語で「大国(デグク)」というと、中国1国だけを意味している。やはり、中国に臣従していたからだ。「大国」の鼻息ばかり窺って生きてきたから、情緒不安定な民族となっている。
落着きがない子供の国なのだ。そう思って付き合うほかない。
韓国は500年にわたった李氏朝鮮が慕華思想(ムファササン)といって、中国を宗主国として崇めてきたが、中国が力を増すなかで、先祖返りして、再び小中華(ソチュンファ)になろうとしている。
だが、もし今後、中国が混乱して揺らぐことがあれば、韓国は日本にまた媚びることとなろう。
韓国に「10年たつと、川と山も変わる(シプヨンイミョン・カンサントピヨナンダ)」という、諺(ことわざ)がある。日本は韓国を甘やかしてきたが、子供を躾けるためには、ときには子供のために厳しく叱ることが、必要だ。
杜父魚文庫

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