13474 フィリピン訪問中の安倍首相、アキノ大統領と会談  古澤襄

フィリピンを訪問中の安倍首相は、27日、アキノ大統領と会談し、海上警備力の強化に向けた支援を表明した。安倍首相は、東南アジア3カ国訪問の全ての日程を終え、まもなく、帰国の途に就く。
参議院選挙後、初の外遊で、東南アジア重視の姿勢をあらためて示した安倍首相の狙いは、成長著しい、この地域との連携を強化し、経済と安全保障の両面で実利を得ることにあった。

安倍首相は「日本がこの地域で、より積極的な役割を果たしていくことへの強い期待が示されました」と述べた。
安倍首相は、今回の外遊で、東南アジアの経済力を日本に取り込むため、マレーシアの高速鉄道や医療の分野で、インフラ輸出促進の協力を取りつけるなど、各国で日本の技術のトップセールスを行った
また、安全保障に関しては、南シナ海での海洋進出を強める中国を強く意識し、フィリピンでは、巡視船10隻を供与し、海上警備能力の強化を支援する方針を表明した。
さらに、安倍首相は「アジアを導くのは、力による威圧ではない」と訴え、海洋における法の支配の重要性を確認するなど、中国をけん制した。
安倍首相の戦略的外交は、ひとまず一定の評価を得つつあるが、最大の懸案といえる日中関係でも進展が図れるか、今後も外交手腕が問われることになる。 (フジニュース・ネットワーク)
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