13516 大もめ参院副議長人事 輿石氏就任“容認”で決着へ  古澤襄

<参議院の副議長人事でもめています。民主党政権時代、“参議院のドン”として君臨してきた輿石議員会長ですが、先の参議院選挙で民主党は大惨敗しました。その民主党は、副議長に輿石氏を祭り上げようとしますが、自民党が猛反発しています。
これまで、輿石氏が仕掛けた政局に散々振り回されてきたことに根深い恨みを抱える自民党ですが、31日午前、溝手参議院会長と脇幹事長が輿石氏と会談しました。
自民党・脇参院幹事長:「過去の(国会)運営で色々とあって、反省すべき点は反省して、お互いしっかりやっていこうと」民主党・輿石参院議員会長:「今後、参議院らしく円満な国会運営していきましょうと」
これまで、自民党幹部は「過去の議会運営をわびて、けじめをつけるべきだ」と注文をつけたり、別の民主党議員に投票する案まで浮上させるなど強気のけん制を仕掛けてきましたが、これに輿石氏が折れた形です。自民党が輿石氏の副議長就任を容認することで、与野党雪解けの形となりましたが、このまま円滑な議会運営ができるかどうかが問われています。(テレビ朝日)>
<自民党の溝手参議院議員会長と民主党の輿石参議院議員会長が会談し、対立した過去の反省を踏まえ、今後の国会運営で協力することで一致したことから、民主党が輿石氏を新しい参議院副議長に推した場合、自民党は容認する見通しになりました。
新しい参議院副議長の人事を巡って、民主党が輿石参議院議員会長を推す方針なのに対し、自民党内からは「民主党の理不尽な国会対応を主導した人物だ」などとして、難色を示す声が出ていました。
こうしたなか、自民党の溝手参議院議員会長と輿石氏が国会内で会談しました。
この中で、輿石氏が「反省すべき点は反省し、良識の府らしく、今後、円滑な国会運営に努力したい」と述べたのに対し、溝手氏も「国民のための国会運営ができるよう一緒に努力したい」と応じ、対立した過去の反省を踏まえ、今後の国会運営で協力することで一致しました。
このあと会談に同席した自民党の脇参議院幹事長は記者団に対し、輿石氏の参議院副議長への就任について、「私は『反省すべき点はある』という輿石氏の発言を了解しており、あまり問題が出るとは思っていない」と述べ、民主党が輿石氏を新しい参議院副議長に推した場合、自民党は容認する見通しになりました。(NHK)>
<民主党の輿石参議院会長が、参議院の新しい副議長に就任することに難色を示していた自民党が、31日になって反対しない方向となった。
自民党参議院幹部は「輿石さんは反省しても治らない」と話しており、輿石氏の副議長就任の容認が、しぶしぶであることがうかがえる。
自民党の溝手次期参院会長と民主党の輿石氏が、31日午前に会談し、自民党は、この席で輿石氏から、これまでの国会運営について反省の言葉があったとして、輿石氏の副議長就任に反対しない考えを示した。
会談に同席した、自民党の脇参院幹事長は「過去の(国会)運営、いろいろあったけれども、反省するべき点は反省をして、お互いしっかりやっていこうと」と述べた。
自民党はこれまで、輿石氏が、与党時代に菅元首相への問責決議を採決しないまま国会を閉じたり、先の国会では、安倍首相への問責決議採決に応じて重要法案を廃案に追い込んだ責任者だったなどとして、輿石氏の副議長就任には、反対の姿勢を示してきた。
一方、民主党では、輿石氏を副議長に祭り上げて、党のイメージ刷新を図りたいとの声があり、輿石氏は、自民・民主双方から、いわば「やっかい者」とみられる部分もあった。
輿石氏の副議長就任が濃厚となったことで、今後は、輿石氏の後任の民主党参議院会長に、輿石氏の息のかかった人物がなるのかどうかが焦点となる。(フジニュース・ネットワーク)>
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