13578 米軍ヘリが墜落=沖縄ハンセン基地の山林に  古澤襄

■住民被害情報なし・沖縄
5日午後4時ごろ、沖縄本島中部の米海兵隊基地キャンプ・ハンセン敷地内の山林に、米軍のヘリコプターが墜落した。沖縄県警が敷地外の被害を確認しているが、これまでに住民が負傷したとの情報は入っていない。小野寺五典防衛相は、在日米軍司令部に原因究明と再発防止を申し入れたことを明らかにした。
沖縄では3日から、米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイ12機の追加配備が始まったばかり。今回の墜落事故を受け、地元の反発はさらに強まりそうだ。
防衛省によると、墜落したヘリは嘉手納基地所属の米空軍18航空団のHH60ブラックホーク。同基地によると、当時ヘリは訓練中で4人が搭乗しており、うち1人が行方不明で、残る3人は負傷し手当てを受けたが、命に別条はないという。
一方、県警によると、ヘリには6人が乗っていたという情報もある。
県警のヘリは5日午後5時40分ごろ、現場上空から、機体の残骸と炎を確認した。機体は、ほぼ全焼の状態だったという。県警はキャンプ・ハンセン周辺で落下物などがないか確認を進めている。

キャンプ・ハンセンがある宜野座村によると、同午後4時5分ごろ、役場の北約2キロの基地内で黒煙が上がった。同5時ごろ白煙に変わり、米軍のヘリが上空を旋回。基地内に米軍の消防車が入った。役場の職員を派遣したが、基地に入れなかったという。
沖縄県によると、米軍機の墜落は本土復帰後、今回を含め45件発生している。HH60型ヘリは、これまでに不時着などのトラブルが13件確認されており、昨年3月14日に渡名喜村の救急患者搬送用ヘリポートに不時着したほか、今年6月5日にも東村の北部訓練施設内で緊急着陸があった。
日米地位協定に基づき、県や県警は米軍の許可なく基地内に入れないため、事故原因の調査は米軍が行う。(時事・ウォール・ストリート・ジャーナル)
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