6兆円以上をごまかしていましたと税関が公式統計を修正。
やっぱりそうか。
自分でも認めたんだ。インチキ輸出統計数字を。中国税関総署系の「全国税関情報センター」は2013年上半期(1~6月)に主に香港と広東各地域との間で行われた「インチキ貿易」が、じつに644億ドル(約6兆2千億円)だったと報告した。これを8月9日付の「毎日経済新聞」が報道した。つまり中国自身がインチキを認めたことになる。
中国の貿易統計の小細工ぶりは以前から小誌でも指摘してきたが、水増額を除いた貿易統計は前年同期比5・1%増の1兆9332億ドル(約186兆円)というが、この数字もまだ怪しい。深センから香港へ同じ品物を積んだトラックが一日3往復していた。この特殊な仕事を請け負うトラック運転手の日給は3万円とかが相場だった。
「21世紀経済報」は「影の銀行(シャドーバンキング)」の象徴である「理財商品」販売の投資会社が、7月下旬に突然、営業を停止したと伝えた。
懸念されたネズミ講方式投資会社の倒産第一号である。
これは上海の北、江蘇省でおきた事件で高利につられて投資したが元本も戻らなかった詐欺事件といえる。被害金額は10億円規模で、あまりにも規模が小さく、事件の数には入らない。なぜならシャードーバンキングの総額は300兆円だから。(くわしくは拙著新刊『中国バブル 崩壊が始まった」(海竜社参照)。
江蘇省の投資会社は年利18%などと高利を謳って投資家400人から10億円前後を集めていた。ようするに中国の投資市場、すべてが「安愚楽牧場」化している。
杜父魚文庫
13617 輸出統計にインチキ水増しが混じっていたことを自ら暴露 宮崎正弘

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