苛立ちを吹き飛ばす清涼剤は爽快無比の高山節である。『週刊新潮』の名物コラム傑作選も第八弾、ますます好評
<<高山正之『マッカーサーは慰安婦がお好き』(新潮社)>>
わずか数行の筆力で、歴史の嘘をざくりとあばき、真実を剔りだす。『週刊新潮』に連載中の高山コラム、内外の名物コラムになった。最終ページだから、この週刊誌は後ろから読む癖の人がめだつようになった。別名『週刊高山節』という。
しかも、このシリーズ、堂々の第八弾。まったく人気が衰えず、熱狂的ファンに囲まれながら今週も名調子、天敵の朝日新聞は部数激減。往時の勢い、見る影もなく、世界に害毒を流し続けるニューヨークタイムズとともに、そのうち、グーグルか、ヤフーかが買収するのではないか。ニューヨークタイムズは、メキシコの高利貸しからも出資をあおぐ話が聞こえてくる。
さて。日本は嘗て朝鮮を合邦し、その三十六年間に一切の搾取はしないで、逆に学校を作り、衛生観念を教えて、字も教え、ダムを造り鉄道を敷設してさしあげた。ソウル発ロンドン行き列車が実現した。
そうなれば日本人になったほうが有利と、進んで創氏改名をおこなった人々の列があり、業者が乱立して慰安婦を募集した。志願してきた慰安婦の所得は軍人将軍より多かった。強制連行はなかった。
戦後、この「日帝時代」の資産をごっそりと南北朝鮮はいただき、戦争もしていないのに「戦勝国」だと言い張って戦後日本の闇市を支配し、そのうえに日本から金目のものを運ばせ、あまつさえ賠償金まで取ろうとした。韓国の国家予算の二倍のカネで日韓関係はなんとか正常化し、以後も日本の技術提供で、「漢江の奇跡」がおきた。
しかしソウルにかかった新築の橋梁は風がないのに落下し、築六年の百貨店はぎしぎしと大音を立てて崩壊した。イラクでは湾岸戦争で韓国の建設した橋梁やハイウェイを米軍機が破壊してくれたので手抜き工事がばれる前に済んでほっとしたのが実態だった。パラオでも、韓国の請け負った橋が落ちて、地元民は何ヶ月も停電と物資不足に悩まされた。
ちなみに日本が建設したダムは北朝鮮で稼働し続け、海南島の鉄道はいまも使われ(樺太も)、やっぱり世界中で日本はすかれている。朝日新聞はなぜかそういう真実を伏せ、日本は嫌われていると嘘放送をいまも垂れ流している。
中国もそうだが、事大主義が強い韓国のたかりの構造はまったく直らず、日本からカネをまたせびろうと歴史問題、靖国、慰安婦など証拠もない無謀なことを言いつのる。日本領の竹島は盗んだままである。
苛立ち、怒り、日本人はいつまで、どこまで寛容なのか。怒りが治まらない読者が多いだろう。そういうときは、この本を読むと痛快無比、清涼剤にもなる。
米国も韓国や中国同様に、いや世界一たちの悪いオランダとあまり変わらないことが理解できるのだ。
杜父魚文庫
13633 書評『マッカーサーは慰安婦がお好き』 宮崎正弘

コメント
高山さんの本が出ると書店で立ち読みしてしまいます。買うのがもったいないような気になるのですが、歴史的記述もおおいので、敬意を表して購入することにしております。桜井良子さんとのいろんな面での比較が面白いです。