■イスラエル 「鉄のドーム」で邀撃
<【カイロ秋山信一】イスラエル南部の観光地エイラートで13日未明、エジプト領内からロケット弾による攻撃があり、イスラエル軍の対空迎撃システム「鉄のドーム」が空中で迎撃した。ロイター通信が報じた。エジプト南部シナイ半島に拠点を置くイスラム過激派組織「ムジャヒディン(イスラム聖戦士)シューラ評議会」は犯行声明を出し、「イスラエル軍がシナイ半島で仲間を殺害した報復だ」と主張した。
ロケット弾は13日午前1時ごろ飛来。けが人などの情報はないという。
シナイ半島では今月9日、イスラム過激派のメンバー数人が空爆で殺害された。過激派側は「イスラエル軍の無人機に攻撃された」と主張。AP通信も、エジプト治安当局者の話として、イスラエル領内から無人機がミサイルを発射し、過激派のロケット弾発射装置を破壊したと報じた。
だがエジプト軍報道官は、イスラエル軍による攻撃を否定。シナイ半島で進める過激派の掃討作戦で、イスラエル軍と連携しているとする疑念を否定した。イスラエル側は公式にコメントしていない。
シナイ半島では2011年のムバラク政権崩壊後に過激派の活動が活発化。12年6月に発足したモルシ政権は、過激派に融和的な政策をとり、掃討作戦の強化を訴える軍と対立した。今年7月の軍事クーデターでモルシ政権が崩壊すると、過激派は連日、軍や治安機関の関連施設を攻撃。軍は、モルシ氏の出身母体・イスラム組織ムスリム同胞団と過激派が連携しているとみている。(毎日)>
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