13760 シリア国連調査、実施できず  古澤襄

■28日に延期-シリア化学兵器
【カイロ時事】シリアの首都ダマスカス郊外で数百人が死亡したアサド政権による化学兵器使用疑惑で、シリアのムアレム外相は27日、国連調査団によるこの日の検証作業は実施できず、28日に延期されたと表明した。今後、調査団が活動できるかは、政権側の協力次第という状況だ。
ムアレム外相は「反体制派が調査団の安全を保証しなかったため、(反体制派が支配する)現地に入ることができない」と説明した。ただ、化学兵器疑惑で欧米が軍事介入も辞さない厳しい姿勢を見せる中、活動を許可しなかった可能性もある。
調査団は26日、首都南西のモアダミヤに向かう道中、何者かに車列を銃撃される妨害を受け、現地での滞在時間短縮を余儀なくされた。モアダミヤ滞在中、政府軍と反体制派の戦闘は停止されていたが、調査団が離れた直後に政権側の空爆が再開された。
化学兵器使用が疑われる場所はモアダミヤだけでなく、ダマスカス東方のグータではより大きな被害が出たとみられる。
調査団は26日、モアダミヤで病院などを訪れ、21日の化学兵器による攻撃で死亡したとされる遺体から血液や毛髪などの試料を採取。生存者と面談して当時の状況を聴取した。
現地では反体制派武装組織「自由シリア軍」傘下の人々が調査団に付き添ったという。AFP通信によると、国連スポークスマンは「これまでの作業で(調査団は)貴重な証拠を収集した」と語った。(時事)>
<[アンマン 27日 ロイター]西側諸国は、シリアの反政府派に対し、数日以内に政府軍への攻撃を行う可能性があると伝えた。代表者とシリア国民連合がイスタンブールで開いた会合に出席した関係筋が明らかにした。
関係筋の1人はロイターに「向こう数日以内にも、アサド政権による一段の化学兵器使用を阻止する行動が取られる可能性があると、反政府派に伝達された」と語った。(ロイター)>
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