13830 米国のシリア軍事介入、下院指導部が支持表明 ロイター   古澤襄

<[ワシントン 3日 ロイター]オバマ米大統領は3日、米国によるシリアへの軍事介入をめぐりホワイトハウスで議会指導部と会談し、速やかな議会採決を要請した。下院の民主・共和両党指導者は会合後、限定的な軍事介入を支持する考えを示した。
大統領は会合で、シリアへの軍事介入が限定的な範囲にとどまるとあらためて強調すると同時に、米国としてシリアの反体制派を支援するより広範な計画があることも説明した。
会合後、共和党のベイナー下院議長とカンター共和党下院院内総務、民主党のペロシ下院院内総務は、シリアへの軍事介入を支持すると表明。
ベイナー議長は記者団に対し「アサド大統領(の行為)を止め、このような行為が許されないということを世界中に示す能力があるのは米国だけだ」と語り、他の議員も介入要請を支持すべきとの考えを示した。
大統領は会合で、シリアへの軍事介入はイラクやアフガニスタンのような長期的なものにはならず、限定的な範囲にとどまるとあらためて強調。「われわれが想定しているのは限定的で釣り合いのとれたものだ。アサド大統領の能力を低下させるものになる」と述べた。
その上で「同時に、反体制派の能力強化につながるより広範な計画もある」とした。
下院の与野党指導部が介入への支持を表明したことはオバマ大統領にとって追い風となる見通しだ。ただ、民主党をはじめとする多くの議員の間では大統領の決議案草案について、地上部隊の投入やシリア以外の国への攻撃にも道を開きかねないとの懸念があり、地上戦の余地を排除するよう文言を修正すべきとの声も上がっている。
大統領は「きょうの会合出席者が抱く様々な懸念に耳を傾けたい。それらの懸念は対処可能であると確信している」と述べ、議会側の懸念に対応する用意があることを示唆した。
会合にはマコネル上院院内総務(共和党)や軍事・安全保障に関わる上下両院委員会の委員長らも出席した。(ロイター)>
<【ワシントン時事】ベイナー米下院議長(共和)は3日、ホワイトハウスでオバマ大統領と会談した後、記者団に対し、シリア・アサド政権への軍事行動を決断した「大統領を支持する」と表明した。また、反対姿勢を示している議員を説得する考えも示した。
ベイナー氏の支持表明は、大統領の説得工作が功を奏しつつあることを示すもので、下院共和党ナンバー2のカンター院内総務も声明で「賛成票を投じる」と述べた。ただ、共和党の下院指導者が相次いでシリア攻撃を支持する態度を表明したとはいえ、なお党内には慎重論も根強く、採決の行方は依然不透明だ。
ベイナー氏は「(アサド政権の)化学兵器使用は対処されなければならない。米国だけがアサドを阻止し、この種の行動は容認できないと世界に警告する力を保持している」と強調。その上で「私は大統領の(軍事介入の)決断を支持する」と述べた。
ベイナー氏とともに大統領と会談したペロシ下院院内総務(民主)も、「議会が(大統領の決断を)拒否するとは思わない」と訴えた。(時事)>
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