13831 地中海でミサイル発射=イスラエルが実験  古澤襄

■ロシア探知-シリアけん制か
<【モスクワ、エルサレム時事】ロシア国防省は3日、地中海中央部からシリアのある東方に向けてミサイル2発が発射されたことを探知したと発表した。これについてイスラエルは、米国と合同で地中海で弾道ミサイル迎撃システム「アロー」の実験を行ったと認めた。
ロシアのショイグ国防相はミサイル発射探知後、直ちにプーチン大統領に報告した。米国やフランスがアサド政権による化学兵器使用疑惑を理由にシリア攻撃の方針を決める中、ロシアの情報収集能力をあえて公表することで、軍事介入の動きをけん制する狙いとみられる。
イスラエル国防省の発表によると、実験は同国時間3日午前9時15分(日本時間同日午後3時15分)ごろで、最新の標的用ミサイルを発射し、レーダーによる捕捉に成功した。発射場所は明らかにされていない。米国防総省も声明を出し、アローの性能実験は以前から計画されていたもので、準備中の対シリア軍事介入とは無関係だと説明した。
ほぼ同時刻、ロシア南部クラスノダール地方のミサイル早期警戒レーダーが発射を探知。国営ロシア通信はシリア政府筋の話として、ミサイルが海に落下したと伝えた。在シリア・ロシア大使館は、首都ダマスカス市内で着弾や爆発などの異変はないと説明した。(時事)>
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