<安倍晋三首相は10日夜、ロシアのプーチン大統領とシリア情勢をめぐり電話で協議した。首相は、シリアの化学兵器を国際的管理下に置くというロシアの提案について「前向きなものと評価し、支持する。アサド政権の真(しん)摯(し)な対応の有無などを注視する」と語った。
首相は「シリア情勢の正常化に向け、積極的に貢献していく」とも述べた。プーチン氏は「現在シリア側に働きかけている。作業は難しいが、一定の進(しん)捗(ちょく)がある」と応じたが、具体的な中身には触れなかった。
両首脳とも日露平和条約締結交渉に触れなかった。
電話協議は、2020年夏季五輪の東京開催が決まったことに祝意を伝えるためロシア側から申し入れがあり、約15分間行われた。プーチン氏は「安倍首相への国際社会の信頼の印だ」と称賛。首相は「(ロシアで行われる)ソチ五輪の成功を心から祈念する」と応じた。(産経)>
杜父魚文庫
コメント