13920 懐かしいロシア娘たち  古澤襄

1999年9月、初めて10日間のロシア旅行に旅立った。14年も昔のことである。エリツイン大統領の末期、アムール川とウスリー川の合流点に位置するハバロフスクは美しい街だった。
ガイドについてくれたエレーナはハバロフスク大学5年生。大柄のスラブ系ロシア娘。日本語学科なので言葉が通じた。印象が良かったので、二度目にハバロフスクのホテルに泊まった時に「エレーナはどうしている」とフロントで尋ねたら、「いまは結婚して一児の母」と教えてくれた。
しばらくしてエレーナから電話がかかってきた。「今夜、ご馳走するからご主人と一緒にお出で・・」と声をかけたら、おめかしてやってきた。ご主人はやはりハバロフスク大学日本語学科の卒業生。好感がもてるロシア青年だった。ウオッカーで乾杯して、おおいに盛り上がった。
ハバロフスク大学5年生のエレーナ

二度目のシベリア旅行でイルクーツク大学4年生の女子生徒がついてくれた。これは生粋のスラブ系ロシア娘というよりも、モンゴル系の血が混じっている。私のことを「ダンチョー(団長)」と呼んで離れない。日本語がまだたどたどしいので、ブロークンな英語を使ったら「ダンチョーの英語は素晴らしい」と褒めてくる。
シベリアの秋は寒い。防寒用にゴルフのウエアを持っていたので、貸してやったら目を輝かせて喜ぶこと。だが別れる時に貸したウエアを返して貰ったら、悲しそうな顔をした。やはりウエアは彼女に与えた方が良かったと、しばらくは心残りして帰国した。
イルクーツク大学4年生の通訳

イルクーツク郊外のアンガラ河畔で、綺麗な二人連れの若い娘に会ったので、聞いてみるとイルクーツク大学の学生だった。早速、写真を撮らせてくれといったら、ポーズをとってくれた。
アンガラ河畔でイルクーツク大学生

ハバロフスクの日本人墓地で、州政府の役人が立ち会ってくれた。娘だと紹介してくれたので並んで撮した。スラブ系ロシア娘だが、なかなかの美人。これが三〇歳を超えると雌牛のように太ってしまう。砂糖のとり過ぎが太る原因だという。
ハバロフスクの日本人墓地で州役人の娘と

ブリヤート共和国で典型的なブリヤート・モンゴル娘と会った。日本人と変わらない。二度のシベリア旅行で若いロシア女性ばかり写真に納めてきた気がする。ヤンキーなアメリカ娘やソバカスだらけにロンドン娘と較べると、北欧系のロシア娘は日本人好みの美形が多い。
14年も前の美形だから、いまは雌牛のように太ってしまっているのかもしれない。
典型的なブリヤート・モンゴル娘

杜父魚文庫

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