13930 日本・アジアでアップル関連株下落  古澤襄

■5Cは安くないとの見方
新しいものに飛びつく癖があるので、iPhoneの廉価版「5C」が13日からドコモショップで売り出されると聞いて買うつもりでいたが、ロイター東京と香港が高過ぎるとの見方からアップル関連株が下落したと伝えた。当分の間、いまの携帯電話で我慢するしかないか?
<[東京/香港 11日 ロイター]米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)の「iPhone(アイフォーン)」新モデル発表を受けた11日のアジア株式市場では、iPhoneの部品メーカーが下落した。廉価版「5C」の価格が、ターゲットとする中国、その他新興国にとってなお高過ぎるとの見方から利益確定売りが出た。
アップルは10日、従来機種をアップグレードした「iPhone 5S」と廉価版の「iPhone 5C」を発表した。
「5C」は、中国での販売価格が4488元(730ドル)で、米国の549ドルをほぼ200ドル上回る。「5S」より800元安いだけだ。
タンリッチ証券(香港)の株式セールス部門バイスプレジデントのジャクソン・ウォン氏は「5Cは低価格モデルと期待されていたが、価格競争力があるとはみられていない」と述べ、焦点は中国移動(0941.HK: 株価, 企業情報, レポート)との提携の有無に移ったと指摘した。
かねてより市場では、7億4000万人以上の契約者を抱える中国最大手の携帯電話会社、中国移動がアップルとiPhone販売契約を締結するとの観測が強まっている。香港株式市場の中国移動株は0.8%安で取引を終えた。
11日中盤の米株式市場では、通信ネットワーク用半導体メーカーのブロードコム(BRCM.O: 株価, 企業情報, レポート)、無線技術大手クアルコム(QCOM.O: 株価, 企業情報, レポート)株価がそれぞれ1.8%、3.5%下落している。
アップルに売上高のおよそ82%を依存するシーラス・ロジック(CRUS.O: 株価, 企業情報, レポート)は一時5%急落した。
サスケハナ・フィナンシャル・グループは、新型アイフォーン5Sでは接続性については更新されなかったため、ブロードコムは価格圧力に直面するとの見方を示した。ブロードコムは新型アイフォーンに接続周りのソリューションを提供しているとみられている。
日本勢は太陽誘電(6976.T: 株価, ニュース, レポート)が3.29%安、村田製作所(6981.T: 株価, ニュース, レポート)3.3%安、イビデン(4062.T: 株価, ニュース, レポート)1.57%安と軒並み下げた。 香港上場のAACテクノロジーズ(2018.HK: 株価, 企業情報, レポート)が4.2%下落。スピーカーを納入している歌爾声学(002241.SZ: 株価, 企業情報, レポート)は10%のストップ安。台湾の鴻海精密工業(2317.TW: 株価, 企業情報, レポート)は1.3%の下げにとどまった。
トレーダーからは、廉価版「5C」が、部品メーカーの利益率を押し下げる可能性を指摘する声が出ている。
東京のある外銀ディーラーは「部品はマージンが薄く量で勝負の分野。部品メーカーにとってプラス面はあまりない」と話した。
11日の東京株式市場ではミツミ電機(6767.T: 株価, ニュース, レポート)(4.29%安)、日本航空電子工業(6807.T: 株価, ニュース, レポート)(1.5%安)、ミネベア(6479.T: 株価, ニュース, レポート)(2.42%安)、アルプス電気(6770.T: 株価, ニュース, レポート)(2.38%安)、日本電産(6594.T: 株価, ニュース, レポート)(1.03%安)も下げた。
<買い場との見方も>
部品メーカーは利益率低下リスクにさらされていないと主張するトレーダーもいる。iPhoneが売れれば部品メーカーにとってもプラスとなるはずで、売られた日本の部品メーカー株は買い場と指摘した。
トムソン・ロイター・スターマインによると、太陽誘電、村田製作所、イビデンは、今後10年の予想される成長に基づき算定した本源的価値を14─37%下回っている。(ロイター)>
杜父魚文庫

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