<韓国が5000億ウォン(現在のレートで約460億円)を投じて建造し「アジア最大の揚陸艦」と誇ってきた軍艦「独島」。ところが、4基ある発電機が全て故障し、「独島」は西海(黄海)の真ん中で動けなくなったという。
4基ある発電機のうち2基は、今年4月、乗組員が貯水タンクのバルブ操作を間違えて発電室が浸水したのが原因で故障した。「独島」は、浸水した発電機2基を修理のために取り外し、運航を続けていたが、今月10日に発電室で火災が発生し、残る2基のうち1基が焼けてしまった。最後の発電機も、消火作業中に海水をかぶり、故障した。「独島」は現在、修理のためえい航されている。
2007年3月から実戦投入されている独島は、排水量1万4000トン、全幅31メートル、全長199メートルで、ヘリコプター・戦車・上陸用装甲車・エアクッション艇などを積むことができ、韓国海軍機動戦団の旗艦も務めている。
韓国海軍の心臓が止まってしまったようなものだ。火災で壊れた発電機2基は、修理に1カ月ほどかかるとみられる。また浸水した2基は、部品を外国から取り寄せなければならず、修理が完了するのは来年4月ごろになるという。
韓国海軍の中枢といえる艦艇を正常に復帰させるのに、8カ月もかかるというわけだ。重要な役割を担うはずの艦艇なのに、こんなことでは「国軍の日(10月1日)」に姿を見せるパレード用にすぎず、有事の際に敵前上陸を行う実戦用の艦艇とはいえない。
北朝鮮は10年11月の延坪島砲撃事件の際、170発もの砲弾を撃ち込んだ。当時韓国軍は、1分間に6発撃てるK9自走砲を延坪島に6門配備していたが、80発しか撃ち返せなかった。6門のうち3門は壊れて使用できず、残る3門も、1度撃ったら砲身が熱くなり、平均で1分30秒に1発ずつしか撃てなかった。対砲レーダーも故障し、K9が撃った80発のうち50発は見当違いの方向に飛んでいった。
中国は昨年9月、排水量6万7000トンの空母「遼寧」を実戦配備した。1920年代の時点で、既に米国・英国に次ぐ世界第3位の空母機動部隊を太平洋に浮かべていた日本は、有事の際にすぐさま空母に改装できるヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(排水量2万7000トン)を先月進水させた。
これに対し韓国海軍最新鋭の高速ミサイル艦「韓相国」は、10年の試験評価で、直進できずジグザグに進んでしまうという国民にはとうてい見せられない姿をさらした。これが、韓国海軍の実際の姿だ。
「独島」の今回の問題は、韓国の防衛産業の現状を示した。現状を隠してはならない。現状にきちんと向き合ってこそ、解決の道も開ける。(朝鮮日報)>
杜父魚文庫
コメント
発電機がダメに成ったというのが面白いです。B747旅客機のリチウム電池発火した事故で、充電器が韓国製でした。原因解明が明確になされた様子がありません。韓国のアシアナ航空機の着陸失敗の原因解明もあやふやなまま。金大中拉致事件もあやふやなまま。