■イエレン副議長が浮上
<[15日 ロイター]オバマ米大統領は15日、ローレンス・サマーズ氏が、次期連邦準備理事会(FRB)議長候補を辞退したと発表した。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●市場はFOMCに集中へ
<ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントの債券主任ストラテジスト、ジム・コーチャン氏>
サマーズ氏が議長になれば、量的緩和の縮小をより速く完結させようとするのではないかとみられていた。イエレン副議長が現在の最有力候補であることは間違いなく、イエレン氏は景気刺激的な政策を強く支持している。ただ、例えばコーン前FRB副議長のようなほかの人物が選ばれる可能性は常にある。
市場は今回のニュースで上昇するかもしれないが、上昇は短命に終わるだろう。
これで市場参加者は17─18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)とバーナンキ議長の発言に集中できる。誰が次期FRB議長になるかという憶測や議論は二の次になった。
●市場はイエレン氏当確と想定へ
<ロッキンガム・キャピタル・アドバイザーズのマネジングパートナー兼オーナー、スコット・フリュー氏>
サマーズ氏の候補辞退は指名プロセスを切り抜けることができないという判断に基づくものだろう。オバマ大統領が今のところ政界を掌握しきれていないことも確かだ。
市場は今回のことで(ジャネット・)イエレン副議長の議長就任が当確と想定するだろうが、イエレン氏はサマーズ氏よりもハト派との認識が強い。
私が最初に考えたのは市場はこれを材料に上昇するだろうということだ。
●債券市場には短期的プラス要因
<ルーミス・セイレスの副会長兼ポートフォリオマネジャー、ダン・ファス氏>
サマーズ氏による賢明な行動だ。債券市場にとっては短期的なプラス要因となるだろう。
投資家はサマーズ氏について、量的緩和にタカ派的とみていたため、米国債はこのニュースを受けて上昇すると見込まれる。(ロイター)>
杜父魚文庫
13979 サマーズ氏がFRB議長候補辞退 古澤襄

コメント