14014 中国政府、大気汚染の月間ワースト10都市を公表へ　　古澤襄

＜（北京　１８日　ロイター）中国政府は１８日、ウェブサイトに掲載した声明で、今後毎月、大気汚染状況についてベスト１０とワースト１０の都市を公表すると発表した。
慢性的な大気汚染問題に国民の不満が高まっており、当局は解決を促している。
声明によると、今回の措置は張高麗副首相が北京で行われた会合で表明。副首相は、大気状態の改善と環境に優しい経済成長を実現するうえで、今回の措置が目標達成を促すと述べた。
公表の開始時期は明らかにされていない。
声明によると、副首相は「自治体は、大気の質に対する責任を負わねばならない。国は、大気汚染状況のベスト１０とワースト１０を毎月公表する。大気汚染対策は、長期的かつ困難で複雑な取り組みだ。汚染のひどい都市の浄化とともに、汚染物質の削減と管理を強化しなければならない」と述べた。
大気汚染問題は、海外企業が幹部に中国赴任を求めにくくなるなど、経済競争力に打撃を与えている。
中国は今週、石炭の利用削減や、公害の発生源となった施設の閉鎖などを盛り込んだ総合対策を打ち出したが、専門家は目標の達成には大きな困難が伴うとみている。（ロイター）＞
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