14018 どこでシリア化学兵器を廃棄処理するの?  古澤襄

■ロシア、シリア化学兵器廃棄に自国の施設利用計画ない=国防相
シリアの化学兵器廃棄処理を行う施設はアメリカとロシアにしかない。ロシアはいち早くショイグ国防相がロシア内の施設を利用する計画はないと予防線を張った。処理を引き受ければ、国連などの査察団を受け入れねばならない。それを嫌ったのだろう。
一方、アメリカは化学兵器の国内持込を法律で禁じている。さて、どうするの・・・。
足下を見透かしたシリアのアサド大統領は「廃棄には、10億ドル(およそ1,000億円)という莫大(ばくだい)な費用がかかる。アメリカが費用を負担し、廃棄された有毒物質を持っていくならば、化学兵器を廃棄してもよい」と述べた。
<[モスクワ 19日 ロイター]ロシアのショイグ国防相は19日、シリアの化学兵器廃棄について、ロシア内の施設を利用する計画は現時点ではないと述べた。インタファクス通信が報じた。
同国防相は「ロシアは化学兵器の廃棄を行う施設を有しているが、『用意がある』ことと『意思がある』こととの間には大きな違いがある」と述べ、現時点でロシアが自国の施設を利用してシリアの化学兵器廃棄処理を行う計画はないとことを明らかにした。
ロシアは旧ソビエト時代の化学兵器を廃棄するため、国内に7つの処理施設を保有している。
マスタードガス、VX、サリンなどの毒ガスを含む化学兵器を大量に廃棄処理できる施設を持つのは、ロシアの他は米国のみ。ただ、米国は化学兵器の国内持込を法律で禁じている。(ロイター)>
<民間人に化学兵器のサリンが大規模に使用された問題で、シリアのアサド大統領は「アメリカが費用を負担するなら化学兵器は廃棄する」と語った。
アサド大統領のこうした発言は、化学兵器を国際管理・廃棄する枠組みが合意されたあと、初めてとなる。
アサド大統領は「廃棄には、10億ドル(およそ1,000億円)という莫大(ばくだい)な費用がかかる。アメリカが費用を負担し、廃棄された有毒物質を持っていくならば、化学兵器を廃棄してもよい」と述べた。
アサド大統領は17日、アメリカのテレビ局のインタビューに応じ、アメリカとロシアが合意したシリアの化学兵器を国際管理・廃棄する枠組みについて、「アメリカが費用を負担するならば廃棄してもよい」と述べた。
また、国連の報告書が、8月にシリアで使われたのはサリンであったと断定したことについては、「反体制派が使用した証拠がある」と主張し、政権側の使用をあらためて否定した。 (フジニュース・ネットワーク)>
杜父魚文庫

コメント

タイトルとURLをコピーしました