<アメリカのケネディ元大統領をはじめケネディ家が日米関係に果たした役割について話し合うシンポジウムが20日、アメリカ東部のボストンで開かれ、元大統領の長女で新しい駐日大使に指名されたキャロライン・ケネディ氏から日米関係の発展に向けたメッセージが寄せられました。
ボストンのハーバード大学で開かれたシンポジウムでは冒頭、キャロライン・ケネディ氏からのメッセージが読み上げられ、この中でケネディ氏は「父は日米関係を強化するためにアメリカの大統領として初めて日本を公式訪問することを望んでいた。私も大使に承認されれば、歴史を踏まえ、より緊密な日米関係のために尽くしたい」と抱負を述べました。
日米関係の専門家らによる討論会では大統領の訪日の実現を目指して1962年、当時、司法長官だった弟のロバート・ケネディ氏が日本に派遣され、安保闘争の影響でぎくしゃくしていた日米間の対話の促進に尽くしたことが紹介されるなどケネディ家が日米関係に果たした役割について意見が交わされました。
参加した学生の1人は「知らなかった話が多く、勉強になった。キャロライン氏が駐日大使になれば、日米関係をさらに発展させてくれるだろう」と話していました。
シンポジウムを企画し、キャロライン氏への助言も行っているハーバード大学のスーザン・ファー教授はインタビューに対し、「キャロライン氏は、ケネディ家の伝統である公共への奉仕の一貫として大使の任務に臨もうとしている。困難な仕事だが、謙虚な姿勢で多くを学ぼうとしている」と述べました。(NHK)>
杜父魚文庫
14040 ケネディ家と日米関係のシンポジウム 古澤襄

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