<JR函館線で起きた貨物列車の脱線事故を巡り、JR北海道が現場付近のレールの幅が社内の基準を超えていたのに補修せず放置していたことを受けて、国土交通省はレールの点検や管理の体制を調べるため、22日JR北海道函館支社などに対して、特別保安監査を行いました。
今月19日、JR函館線で起きた貨物列車の脱線事故の調査の中で、JR北海道が、およそ1年前の定期検査で、現場付近のレールの幅が社内の基準を超えて広がっていたにもかかわらず、脱線事故が起きるまで補修せず、放置し続けていたことが明らかになりました。
この問題を受けて国土交通省は、JR北海道に対して、鉄道事業法に基づく特別保安監査を行うことを決め、22日午後、監査員4人が函館支社などに入りました。
函館支社では、レールの点検などが適正に行われているかどうか聞き取りが行われたということです。このあと監査員は、今回の脱線現場のレールの保守を管轄する函館保線所大沼保線管理室を訪れ、レールの検査やデータの管理の状況などについて確認したものとみられます。
国土交通省による特別保安監査は、23日も行われる予定です。(NHK)
JR北海道の事故多発は跡を絶たない。慢性的な赤字会社で営業収入で営業支出をまかなうことができないことから、常に営業利益はマイナスになっている。
経営合理化のために不採算路線の廃止を積極的に進めてきた。だが北海道の人口は減る一方、採算路線でも乗客数の減少がみられる。
だからJR北海道の事故多発は、構造的な原因があるのではないか。
杜父魚文庫
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