14054 ロシアと北朝鮮結ぶ鉄道開通  古澤襄

<ロシア極東と北朝鮮北東部の港を結ぶ鉄道が22日開通し、この鉄道工事を担ったロシアとしては、今後、北朝鮮の港を利用して自国の資源を海外に輸出する計画です。
この鉄道は、ロシア極東のハサンと北朝鮮北東部のラソン特別市にあるラジン港を結ぶ全長54キロの路線で、5年にわたる改修工事を終えて、22日開通しました。
ラジン港では、22日午後、両国の鉄道関係者や市民などおよそ5000人が出席して、記念の式典が開かれ、ロシア鉄道のヤクーニン総裁が、「12年前にプーチン大統領とキム・ジョンイル総書記が合意した計画が、ついに実現した」と祝いのことばを述べました。

ロシア鉄道は、83億ルーブル、日本円で250億円余りをかけて、シベリア鉄道と同じ幅の線路をラジン港まで延長し、49年間にわたって、この路線を利用する権利を北朝鮮から取得しています。
ラジン港では、ロシアの企業が大型の貨物船が接岸できるふ頭を建設中で、ロシアとしては、今後、この港を利用して、国内の石炭や木材などを海外に輸出する計画です。
一方、ラジン港では、中国も国境と港を結ぶ幹線道路を建設し、石炭などの輸出をすでに始めていて、北朝鮮としては、中国とロシアの投資によって、産業基盤の整備を進めるねらいがあるものとみられます。(NHK)>
杜父魚文庫

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